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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
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街の噂

※昨日6/08 06:00に続き、今日最初の更新です。

 ヨッシーはもう心配ないそう。

【体力回復5】だからね。

 ステを見ても全回復している。


 僕はと言えば、体力減はないが、足がダルいかも。

 この後もよく様子を見ないと。



 ファミレスでなるべくヘルシーなものを頼むのが4人のブーム。

 もちろん管理人さんも一緒。

 本人のいないところではそういう呼び名になってる。


 ヘルシーと言っても野菜ばかりにするわけではない。

 肉も食べ、その脂身も切って避けたりはしない。

 すべての栄養素を消費する分は摂る。

 要はバランス。


 僕からうまく説明できないが、管理人さんはすごい。

 “目からウロコ”の話を聞けた。



「俺は冒険で身を立てる!」


 マイルドヤンキー、って言うのか。

 そんな感じに兄ちゃんが3人、その1人だ。


「バーカ、日本で冒険は無いだろ。

 探索だよ、ダンジョン探索」


 後は他愛のない身内の話だったが。



 思わぬ人達が、今の発言のせいか話している。

 スーツ姿の20~30位の2人、同僚か。


「探索といっても、法整備は難しいよな」

「ああ、憲法の例もあるし」


「いや、それは別でしょ」

「そうでもないと思うよ。

 防衛の意識が無いんだよ」


「ああ、海のすぐ向こうは攻める気満々なのにな」



 興味を持ってしまうと、【千里覚】が発動してしまう。

【盗聴】の統合・発展したやつだ。


 通りとか他の店からまで聞こえるな。

 かなりの人が話している。

 聞こえるけど、その割合は不明だ。



 肉を切る手が止まりそうなのでオフにする。


 これだけ街で話されていることがわかれば十分。




 帰ってきた。

 全員僕の部屋だ。

 パソコン3台が並んでて便利だからな。


 というか、生見さんとヨッシーに説明するためだ。


「昨日、あれからあの2人が戻って来て話が弾んだんです。

 とりあえずは協力関係です。

 目指すことは同じようなので」


「ええ、イアンには『政治家の協力者がいる』とだけ。

 イアンもあちらの議員との連携に苦労してるみたいですね。

 なにせ、日本という別の国の問題なので」


「すごくねっしん、だったです。

 はやくちでわからなかった、ですけど」


「あの人は面白いし熱心だったよね。

 けど、他の政治家はどうなんだろうね、ヨウ」



「うん、上の動きは待つしか無いと思う。

 けど、ファミレスの様子見たよね?」


「うん、でも2組だけだったよね?」


「いや、スキルで聞くともっと大勢ボソボソ話してた。

 まだ恥ずかしさがあるのかも。

 それより……路上とか他の店とか、ひっきりなしだった」


「スキルよね、ヨウってどんだけ聞こえてんの?

 なんか、世間はブームになってる?」


「うーん、割合は分からないから。

 ちょうどそういう話だけ拾えた可能性もあるから。

 あ、ネットのほうだけど」


 PCを起動する。

 昨晩検索して見つけた「まとめサイト」のタブが並ぶ。


「このほとんどの掲示板、ここに書いてる人達だけかもだけど。

『アフれ』、ダンジョンからの魔物の溢れ出しね。

 それをもう決定事項と思って書いてるみたいなんだ」



「私たちが知らないうちに浸透してたんですね、思いのほか」


「ヨウ任せにしないで調べなきゃね、毎日」


「にほんじん、マジメばっかりじゃない、ですね」


 あ、ヨッシーがいい事言った。


「今後は違う意味でマジメになってくれるかも。

 国を変える方向で。

 あとはメディア、かな。

 テレビとか新聞もできれば見るべきかもしれない」


「ニュースよりワイドショーね、拡散力は。

 最近見てないなー」


 なるほど、さすがユイ……?

お読み頂きありがとうございます。

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