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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
163/175

紅の杖

※昨日6/07 04:00に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 ボスドロップx4は確定。


 トドメのヨッシーは8レベル。

 僕とユイは4レベルずつ上がった。



 ヨッシーは両手をついて痛みに耐えているよう。

 ダメージ状態で固有スキルをぶっ放してるからな。


 僕が言うまでもなかった。

 ユイがヨッシーに肩を貸し、入り口から出ていく。

 当然だが、下へ行くのはまた改めて。


 現れた4アイテムを【ボックス】回収、改めて手に持つ。


 外に出ると、ヨッシーはもうしっかり立っていた。


「ありがとう、でした。もうだいじょぶ、です」


「ヨウ、それ。

 なんでフェンリルで?」


「さあ? ブレスが魔法だから?

 なんかドロップの法則があるのかも、ボスだし」



 赤い魔石?宝石?の先端に付いた杖をユイに渡す。


「綺麗……」

「つよそう、ですね」


「ヨッシーも次いいのが出たらね」

「うん、だいじょぶだいじょぶ。つえ、つかえないです」


「『(くれない)の杖』っていうらしい。

 あとは(くれない)鍵石(キーストーン)、エリクサー、魔石だね」


「次、敵出たらさっそく使っていい?」


「みせてください、です!」


「もちろん。

『不壊』と『清浄』付きだね、武器使用も想定かも?」


「効果は言わないで、使って見てのお楽しみ、で」


「こっちに被害が出ないようにね」


「……」


 もちろん半分冗談。

 でも、バフで熱対応してるとはいっても怖いかも?


「エリクサーは共用でいいね?」


「はい、もちろん、ですね」


 アイテムが消失する。

 ヨッシーに初めて見せる【アイテムボックス】の挙動。


「後で説明するね」





 もうデカい犬か猫にしか見えない。

 2匹のフェンリルが走ってくる。


 僕は石2個いっぺんに指で弾く。

【投擲】効果で2匹とも命中。

 ヨッシーもステが高いので離れても難なく当てる。


「じゃあまず一発いくね」


 ユイが杖を向ける。


 レーザー?

 一本の光というか炎が2匹とも貫いた。


「うそん!?

 抑えめで撃ったのに……。

 これ、前の杖の何ランク上なんだろ」


「うん、炎50%、他属性は30%上昇ね」


「いや、体感はそれどころじゃないよ、これ」



 同じ手順で倒していく。

 もうフェンリルもレベルアップには足りない。

 ユイだけトドメでも誤差のようなもの。


 今は魔力調整というか、慣れてほしいからね。


 最後一匹、ミニフェルノの極小まで調節できたようだ。


「魔力半分以下なのよねー」


 属性強化等々にはまだ謎が多い……。



 ヨッシーには休んでもらい、オーガまで魔法で倒していく。

 後は僕の剣で、もうユイとヨッシーは見てるだけ。




 出口前で【アイテムボックス】の話をする。

 希少で普通は固有スキルらしいから、今は知られて無くて当然だろう。



「じゃあ、【加速】試してみるね。

 ……終わった、ありがとう」


「えっ?」

「アイヤ?」


「このフロア全部倒したけど、魔石出るの遅いから放置ね。

 明日残ってたら拾おう。

 ヨッシーの体と、僕の加速でのダメージ見るから今日はもう終わり」


 こんな日もあっていいと思う。

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