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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
152/175

ただの『剣士』

※昨日5/31 04:00に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 ダンジョンの進展は……。


 ようやくフェンリルに全員で挑んでいる。


 まず、ヨッシーに一緒に進んでもらえるようにする。

 僕自身も忘れそうになるが、彼女の本名はイーチェンだ。



 早く進みたいのはもちろんだ。

 しかし3人で進めないと意味が無い。

 この程度の日数で全員で進めるならなんでもない。


 のんびりは出来ないが、先は長い……。


 オーガの速さに慣れたヨッシーにはミノで硬い敵にも慣れてもらう。

 なんだかんだ言って初体験の魔物。


 斬撃を試みるうち、【兜割り】を手に入れたよう。

 この出方を見るとある程度のレベルとミノ戦が出現条件かも。

 ヤスもそうだったし。


 そして一度、ボス部屋の速ミノと戦った。

 ヨッシーは、オーガの速さ+大剣を余裕で避ける。

 デカいだけにモーションが大きい。

 改めて見ていて気付く。


【兜割り】を決め、ヨッシーは106レベル。

 既にジョブは『炎剣闘士』。


 トドメを譲っている事もあり、僕らは少しずつレベルアップ。

 ユイは116、僕は101レベル。


 僕の新ジョブは『剣士』だった。

 間違いじゃない、ただの剣士だ。


 魔法剣士より見た目はいい気がする。

 なので見せステもこれにしておく。



 フェンリルも数を倒さないとレベルアップしなくなった。

 最奥のボス部屋を目指し、この層で鍛えることになる。


 ボスのドロップはお楽しみだ。

 ユイには内緒。



 今日はこの辺で終わろう。

 気をつけて戻ろう、おやつが待っている。








 北村が基地を出ると、車で待っていたのは井上議員だった。

 陸上幕僚長かららしき書面を見せられ、車に乗り込む。

 今回は1人だけの任務だ。


 両者無言のまま車は走り出す。

 基地から離れ、やっと北村は口を開いた。


「議員はそっち側なんです?

 その書面、陸上幕僚長からですよね?」


「まさか、あなたと同じですよ。

 表面上はこうしないと、助力を頼めないんですよ」



 井上は事の成り行きを説明する。


 ネットのあの書き込みの、重要部分が1人のものである事。

 早速自分自身で探りを入れたが、不可思議な事が起きた。


 数日悩んだ末、元総理に相談。

 防衛大臣経由で、今回の運びとなった。



「なんでも、北村さんは我が国のトップ自衛官……

 いえ、探索者だということで。

 指名してもいないのにこういう事になったようです」


 特にレベルや能力等、上司に詳しく報告はしていない。

 別にそういう任務に就いている者がいるんだろう。



 その者のデータから顔写真まで揃っていた。

 一流外資系企業に引き抜かれたある意味エリート。


 書き込みでは米国探索者の資金援助をしているらしい。

 井上がこだわる理由がイマイチ分からない。



「僕が尾行、といいますか。

 したときの消え方が絶対納得できないんですよ。

 変なことを言ってるのは承知の上で。

 まるで、あの時見たあなたのような能力じゃないかって」


 それはありえない。

 その者は日本人のはず。


 あの時の、訓練の時の出来事が頭をよぎる。

 そんな訳はないのに。

お読み頂きありがとうございます。

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