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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
150/175

翌日

※昨日5/30 04:17に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 北村は別の隊に派遣されていた。

 もちろん表向きは「討伐専用隊の準備」。


 殉職者の補充なので、潜るのは北村のみでよかった。


 その者は群れゴブリンに遭遇、引き止め役を買ったらしい。

 まさか6匹も出るとは予想外だったという。


 ここのエースだった剣士だ。

 直前に20レベルに達していたというのに。




 投石のことは全員知っていた。

 だが、魔物を呼び寄せてしまう問題がある。

 特に、ただ1人の魔法スキル持ちには大きな問題だった。


 北村が、魔力をぶつける方法を教える。

 残りや体調に注意しつつ、なるべく使用魔力1になるように。

 繰り返しやればできるはず、らしい。


 今日、例の掲示板に出ていた「本物情報」の書き込み。

 あの記号付きの何者かの情報だ。



 林は今日は雑用係だ。

 アドバイスとして「ステ初期値の件」を言っておく。


 ここの者は多少高レベルだが知らなかったようだ。

 直接連絡でもしなければ伝わらないよう。

 各地探索部隊、全員への周知をしてもらわないと。


 幸い、それぞれ初期ステに特に問題はない。

 魔法担当が、体力と強さが低いだけだ。

 この部隊全員がレベルが高いのもうなずける。





 ダンジョンへ。


 まずは前進せず、魔法担当以外が交代でゴブ単体を倒す。

 投石もなし。

 これはメンバー内での戦闘力の再確認にもなった。


 最後は北村。


 魔法担当を除けば、17レベルとは言え一番低い。


 一瞬、一撃でゴブを倒した。

 ここの全員には、以前のリーダーでさえ凌駕する動きに思えた。


「もう一度、やってもらっていいです?」

 サブリーダーが聞く、1曹の北村のほうが階級は上。

 だが探索時は実力で序列を付けるように命令されている。


 次の一撃で序列は決定しそうだ。



 とにかく、この隊で出来るだけレベルを上げたい。

 もちろん彼らのレベルも上げる。


 投石を含めた「パターン」の確立が急務だ。






 井上議員は途方に暮れて議員事務所にいた。


 書き込み主の住所含む身元調査書をもらった。

 あの当日、早すぎだったが気にするまい。


 例の『◆nTeGkNWJuY』、詳細情報の書き込み主。


 注目すべき書き込み3件、全てが彼の住居からだった。


 高校卒業のひと月後にスカウトされている。

 あの外資系企業情報部門にだ。


 会社のトップであるイアン・マックスは探索者協会創設者。

 本人も高給取りだろうから、探索者援助も納得行くが。

 純日本人でもあるよう。


 だが、引っ掛かる。


 昨日彼が消えた場所には入り口等はなかった。

 マンションの非常階段はあったがかなり奥側だ。

 数秒で隠れられるはずはない、間違いない。


 あれから1時間はじっとして周囲を見ていた。

 あり得なかったから。

 幸い井上自身が不審者として通報されることはなかったが。


 上の監視カメラにも顔を写されたはず。

 連続で行くのはヤバすぎる。



 単なる趣味のようなネット書き込みにこだわる必要が?


 いや、なにか引っ掛かる。

 昨日からその事ばかり考えている。


 次はどうするべきか。

お読み頂きありがとうございます。

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