表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第三章
149/175

監視

※昨日5/29 03:00に続き、今日最初の更新です。

 大変遅くなりました、ごめんなさい。

 月曜。


 前日夜に生見(ぬくみ)さんからメールがあった。

 ダンジョン出勤前に寄るように、とのこと。



 ユイと念話しつつ準備、ヨッシーの玄関前で待つ。

 3人一緒に生見さんの部屋へ。



「まず、日本法人からの伝達事項です。

 ダンジョン含む、近辺の土地購入できました。

 なにかの開発と思われないよう最小限ですけどね」


「じゃあ、遠慮なく土魔法で隠蔽もOKですね。

 気が楽になりました、助かります」


 魔法で盛り上げた背後側の斜面など、全体に草が生えつつある。

 詳しい地形図でも無ければ変化は分からないだろう。

 ただ、入り口の断層っぽい部分の段差が目立つくらい。


「あと、早朝に不審人物がカメラに。

 いえ、不審ってほどの程の事はないんですが。

 顔を隠したみたいで気になったんで」


「はい、僕の感知にも引っかかりました。

 近かっただけで、敵意みたいなのは無かったですね」


「単に間違えて上がって来たのかもしれないですけど。

 階段使ってそれはないでしょうね。

 興味本位かもしれないですけど」


「調べるとしたら僕のネット書き込みですね。

 回線全部僕の住所と名義ですからね」


 親の承諾があれば契約できるが、そうしてある。


「大丈夫です、出かける時に注意してみますんで」


「わたし自信無いから、ヨウにまかせるね」

「私もそいうのない、です」


 ユイは探知系はスキル発現待ち、次回出るかな?

 出るなら魔法強化系か、ダンジョン攻略してる限り。



 エレベーターで1階に降りると、確かにいる。

 今朝と同じ男が建物に身を隠して。


「いるよ、例の人。

 多分僕だろうから、ふたりはいつもどおりの方向に行って」


「はーい」

「はいです」


(念話の事そろそろみんなに言っとかないとね、ユイ)

(だね、つじつまがあわなくなっちゃうよね)



 両足の靴紐を結び直し、念入に柔軟体操。

 柔軟体操で筋肉やスジを伸ばすのはかえって怪我の原因になるそう。

 スポーツの常識も色々変わって……。


 どうでもいい思考を中断、走り出す。

 角を曲がる。


 跳び上がる。


 うちのマンションの非常階段に跳び上がっただけだ。

 周辺含め見られる人がいないのは確認済み。

 出来たら屋上まで跳びたいな、マンガみたいに。


 強さの最大は常人の60数倍か、いけるかも?



【隠蔽】をオンにするか……。

 待て、現在ステやスキル持ちは一部の自衛隊員のみ。

 投入される可能性は低い。


 海外探索者のスポンサーが、情報をネットに書いた。

 それだけの事だ。



 やはり【索敵】や【感知】持ちではない。

 ステ持ちでさえ無い。

 最初からこちらが【看破】すれば済んだな。


 次からは忘れないようにしないと……。




 後はダンジョン前で2人と合流。



 ヨッシーは早くもオーガの動きを見切れるようになったよう。

 僕が【鬼威圧】で引きつけている事もあるし。

 というか、攻撃されそうになるとヨッシーは腕を切り落とす。


 一度、斬った腕が肩にぶつかったようでヒヤッとする。

 少し痛い程度で何とも無かったらしい。


 よく思い出せば、ヨッシーの『丈夫さ』は450超え。

 ユイと僕は700近い。


 ぶつかったらオーガのほうが怪我するんじゃ?


 念のためと練度を上げるために避けるけどね。

 オーガと殴りあう自分の姿を想像してやめた。

お読み頂きありがとうございます。

もしよろしければ、この下の★★★★★(クリック)評価とブックマークをお願いいたします。


■誤字報告ありがとうございます!

※(5/29 04:30)ユイの苗字を「有村」に変更しました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ