探索者になろう?
※昨日5/25 20:01に続き、今日最初の更新です。
読み飛ばしなきようご注意ください。
「桜さん、ありがとうございました。
間もなく『討伐隊』そのものかは分かりませんが……。
何らかの国の組織が立ち上がるようです。
あと、個人的目的も果たせました」
「ならよかったけど。
記事にはならないけど情報は共有ね。
それより、今後大丈夫なの?
話をしてきたってことは……」
「心配ないです。
身元はバレてないはず」
北村さんたちのレベルを聞いてユイも保証する。
改めてユイと一緒におやつ、もう夕方か。
あっ、生見さんにアメリカ事情を……土曜だけど大丈夫かな?
「調べておきましたよ。
浅田さん、通訳の方と手分けして」
銃の使用については協会から警告が出ているそう。
ゴブクラスなら当たるには当たるが、凶暴化させ危険。
使うなという事だ。
米国では名の知られた雑誌が連日記事にしている。
州で異なる部分や法改正についてもそれで分かるよう。
一部の保守的な州を除き探索は許可された。
犯罪者対策として警察が協会と協力し、教習もしている。
武器は銃所持と同じ登録制。
まだ協会での買い取りはおこなっていない。
魔石の価値が定まらないのも大きい。
税法の改正を待ち、各自薬瓶以外は保管するようにとのこと。
協会より『間引き出来ていない地域のアフれ』が警告された。
それ以降許可する州も出てきている。
軍の活動については発表は出ないが、ある模様。
4人でファミレスで夕食を済ませ、僕の部屋へ。
今日は「俺のダンジョン日記」に完全注力する。
出来れば0時までに完成させてアップしたい。
昨日書いた分の反応等は全く見ず、4人で集中。
スマホのアラームが鳴る、11時55分だ。
「あと30分くらいですかね?
じゃあ、昨日のPCで『3~40分後』と予告してください。
0時でIDが変わっちゃうんで」
よく見ると、本人たちが何も書かないのに4スレ目だった……。
全員が「探索者協会員」とは思えぬ集中力で仕上げていく。
「できたあ」
「みんな頑張ったよね」
「お疲れ様でした」
「ちょと読んだ、自分のなのにおもしろかったネ!」
今日は終わりまでカキコする。
内容は。
ダンジョンを進むにつれ、人間とは思えない動きをする彼女。
俺はよくいる普通の探索者だ。
レベルアップで固有スキルも得たよう。
炎を全身にまとって遠くの魔物を切断するスキル。
仲間となった魔法使いも霞む威力だ。
そもそも人間離れしていた彼女。
国でもトップでは?
こっそり動画を撮りアップする。
だが、あまりにも凄すぎフェイク呼ばわりされた。
彼女は、政府の監視が厳しくなったというが俺には分からない。
彼女のお陰でレベルが上がったもう一人の剣士。
もう追いつくから、と自慢していたが。
以前も変異した魔物にやられそうになり彼女に庇われた奴だ。
彼女は腕が千切れかけた。
「回復薬」と「回復スキル」で奇跡的に復活したが。
馬鹿なことに、彼はオーガに飛び込み全身潰れてしまった。
即死だった。
それをきっかけに、俺以外のメンバーは全員離れていった。
彼女は新天地を目指すと言い出した。
まずはアメリカ、そして憧れの日本へ。
本当にそんな事ができるのだろうか?
彼女の名前はイーチェン。
ズラズラと並ぶ感想。
3台に分かれて全員見ている、昨日の続きから。
ユイはヨッシーに読んであげている。
土曜の夜は更けていく。
お読み頂きありがとうございます。
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