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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
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人型魔物

 ほぼ同じパターンでゴブは倒れた。


【思考加速】が働いていたような。

 余裕がありすぎた、力は無いのに……。

 魔力は消費なし、自動で働くパッシブか。



 レベルが上がらないと、本当に倒せたかが分からない。

 ゴブが消えかけてやっと構えを解く。


 剣の血と油を拭き取る。


 よし、スキルの事を聞こ……

「休憩しましょう。

 このままの順番で出口まで走って」



 ひらタン……平田さんはDランク。

 力を抜いているんだろう、普通についていけた。


 敏捷結構上がったし。

 いや、まだまだか。




 まだちょっと昼前だ。


「休憩がてら軽いものを食べましょう。

 可能なときは少ないものを回数を分けて摂るのがいいです。

 眠くなりにくいですし。

 あとひらタン、『清浄』かけてあげて」


「あっなるほど、『清浄』。

 耐性出たなら負荷も不要ですね」


 負荷?

 血まみれだったのが嘘のように消えた。

 便利だなー。


「初心者はわざと血まみれにしとくんですけどね。

 心理療法としてちゃんと検証されているんですよ。

 精神的によほどひどい場合は除きますけど」



 車のクーラーボックスから飲み物とサンドイッチをもらう。

 適当だそうだが、コーヒーとハムサンドで満足。

 普通に食べられたのは【精神耐性】のおかげかもしれない。


 スキルの事を今のうちに聞いておく。

「普通はスキルってどのくらいの頻度で出るんですか?」


「運もあるから、早くて1月くらい?

 出ないときは数年とかもっとでしょうか」


「仲間内じゃあ年イチくらいのかんじ?

 初心者が出やすいっていうのは聞きますねー」


「ありがとうございます」


 どうなんだろう、これ以上出るとマズいような。

 でも、出るものは出るから仕方ない。

 というかまた出るよね……?



「じゃあ出すものは出しといて。

 15分くらいでまた再開ね。

 コンビニで買い食いはダメですよ!」


 出すとか出るとかばっかりだな。


 今はダンジョンを覆う防護柵から出た駐車・休憩スペース。

 守衛をしている隊員の目の前で、実質隊専用みたいなもの。

 実際どうかは知らない。

 トイレはあるし、店も近い。




 一通り済ませて戻る。

 女子は鎧姿じゃトイレも大変そう。


「引き続きゴブ、おやつの後は【肉体強化】やってみましょう。

 そっちに気を取られて疎かにならないように。

 命がかかってますから」


 おやつもあるんだ……。

 ああ、食事を細かく摂るっていうことか。

 本当におやつかもしれないけど。


 また走って奥へ向かう。


「今日はレベル上げと慣れることに徹しましょう。

 今の動きなら下も行けそうですけどね。

 念の為」


 途中でゴブがいたが、足を止めずに唯我さんが首を切る。


「石拾っといて」

「はいー」


 平田さんが拾ってくれるらしい。


 そういや、今までのゴブの魔石って拾うのも忘れてたし、拾ってるのも全然気づかなかった。

 どうせ隊の物だけど。

お読み頂きありがとうございます。

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