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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
134/175

リハビリ

※今日5/22は02:42に続き2回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 僕がぶつかる寸前まで【縮地】でオーガの前へ。

【鬼威圧】を使いつつ、下がりながら【障壁】。


 ヨッチ、ヨッチだな。

 ヨッチにはオーガの動きを見極めながら回避に慣れてもらう。



「ヨッチ!」

 時間切れの前に声をかける。


 ハアッ!


 剣一閃。

 腕に当たったか、斬れていない!


(【障壁】!)


   【二重詠唱】


 多分スキルが先に出てた、これは魔法系スキルだ。

 壁が二枚、一枚は消えた。

 危なかった?


 ヨッチは障壁がまた出たのが見えていたようだ。

 でなければ飛び退()いているはず。

 心配しすぎだな。



 今度は早めに、タイミングを見てヨッチ本人が斬る。

 完璧だった。



「ふう、すまないネ。

 チョト、上もどっていいネ?」





「もしかしたら、直接攻撃ははじめてなの、ヨッチ?」


「ユイ、それないケド。

 たしかにほとんど、()()()ネ」


 なんか、イーチェ……ヨッチがカタコトに戻ったような。

 動揺してる?



 国では、仲間のレベル上げが普通だったらしい。

 経験値分配方法が分からず、最初は失敗した。

 文句を言って離れた者もいたそう。


 彼女はあまりにも抜きん出ていた。


 他にも称号や良いスキルが出た者もいたはずだが。

 彼女、ヨッチのように剣術の修行をしていた者は少なかった。

 と言うか、彼女は用心深かった。


 何も分からないままオーガと戦って死んだ者は相当いたらしい。


 その後も、安全確保できる『あのスキル』で一日一度だったそうだ。



「レベルの同じくらい上がった剣士、なかまだったネ。

 じぶんのちからあがったとおもって、オーガいった。

 かれ、ちぎれてしまったネ」


 その後は彼女がなぜか責められ続け、ダンジョンを離れたらしい。

 称号や固有スキルの事が知られていなかったから?

 嫉妬かもしれないし。

 詳しい話は聞けなかった。


 そもそも、彼女は政府に『危険分子』としてマークされていた。

 その上スキルで、大量のカメラ設置が無意識でも分かってしまう。


 悩んだ末、本当に自由な国へ行こうと思った、家族と一緒に。


 アメリカ大使館前での大騒ぎの話。

 そして、日本好きの兄とそろって日本へ。


 詳しいシステムは分からないが、イアンの援助もあった?



「ちょうどレベル、あがったネ。

 もうダイジョウブ、もんだいないネ」


 ヨッチの集中が上がった、と思う。


 単に話しただけ、けどそれは大きかったのかも。





 次は見事にオーガを斬った。


 回避の方は……。

 問題なく見えるが、【障壁】越しでは他人からでは分からない。

 本人にはきっちり分かるはずだが。



「もういちど、カンカクたしかめるネ。

 いけそうだけど、かくにんさせてほしいネ」



 あせる必要はないが、もう一度で自信がついたよう。

 自信を取り戻したと言うべきか。


 次は午後の部。

 一日中ダンジョンにこもったりはしない。

 2回まで。


 そして昼食、おやつの2部構成。

 唯我さんの教え(?)だ。

お読み頂きありがとうございます。

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