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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
133/175

ヨッチ?!

※昨日5/21 04:43に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 月曜は、スケジュール通り。

 久々のダンジョン。

 初めて3人でだ。



 イーチェン改め、『よりこ』はもうマンションからの出勤。

 必要な家財道具だけ買い揃えた。


 僕達ふたりは私物を業者さんに運んでもらう。

 留守の時間は管理人さん、じゃなく事務の生見(ぬくみ)さんが対応してくれる。

 買い揃えたものは似たようなものだった。


 多分明日には住む予定。



 親の説得?


 というか、説明に生見さんと『よりこ』が来てくれた。

 ご丁寧に、ユイと僕が別々の部屋だということも説明。


 ああ、『よりこ』の呼び名は1時間も経たずに自然に『ヨッチ』になった。

 なんか、気が抜けるような感じが気になってた。


 彼女によると、自国でもジエ(姐)だったり呼び方があるそう。

 日本にいるなら自然な呼び方がいいと言う。

 アニメで見た日本人に近づいた気分だそう。




 入り口に穴を開け潜り込んで行く。



 もちろん必要なことは説明してある。


 単純で特殊な魔物構成。

 30秒持続する【障壁】がオーガで使用可能な事。

 ミノとフェンリルの挙動。


 僕が素早さ599プラスアルファ。

 イーチェン……ヨッチは同レベルならほぼその75%。


 フェンリルにも慣れれば行けるはず。


 最初は様子を見ながら。

 特殊なこのダンジョンなら時間は余裕だろう。



「私たたかう、ひさしぶりネ。

 最初、なれないと。やらせてネ」


 どうでもいい話だけど、この語尾の『ネ』。

 コンビニバイトの人に教えてもらったそう。

 敬語や丁寧語ができないと失礼に思われがちだ。

 この語尾の『ネ』を付けることでほぼ解決できるらしい……。


 自分でネットだけで日本語を覚えた彼女は「()()()()()」だったそう。

 真偽は不明だけど。


 それに、公式の場以外に限るよね。



 久々らしいが、ゴブやオークでは全く問題ないよう。

 それどころか速さに驚いた。

【剣技5】だしね。


 ただし、僕の大剣と同じ、一方的に攻撃するやり方だ。

 相手がこのレベルでは当然なんだろうけど。

 僕が特殊なんだよね。


 考えれば、人の剣の技を見るのは『唯我独尊』以来だ。

 日本支部で試合はしたけどあっという間だったし。




 もうオーガへの階段の前に着いた。


「えーと、……ヨッチ。

 そのレベルならオーガも倒してたんだよね」


「もちろんネ。

 ただし、れいのスキル、いちげきで帰ってたネ。

 仲間いたから」



 詳しく聞かないと分からないが。

 色々制約があったよう。


 今日は安全のために僕がまずオーガを止める。

 その後は【障壁】を使いながら速さに慣れてもらう。


 しばらくはオーガでも仕方ないな。

 まずは「いのちだいじに」で。



「ヨウはそのけんでオーガたたかう?」


「ああ、ユイの魔法で一撃だからね」


 正直、フェンリルに行ったら蒼の大剣を使うかどうか迷っている。


 いや、イーチェ……ヨッチが少しレベルを上げれば楽勝かも。

 これからのこのダンジョンの攻略が見えてきた気がする。


(ずっと大剣無しで行くの?)

(うん、えーと……ヨッチ中心に攻略変更ね)


(ヨウ、魔物攻略前に『ヨッチ呼び攻略』だよね)

(……確かに)

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