拠点
※昨日5/20 04:26に続き、今日最初の更新です。
■多忙に付き、連続でこの時間になりました。
大変おまたせして申し訳ありません。
3章へ向け、環境が変わっていきます。
イーチェンもそろそろダンジョンへ?
生見さんの説明は続く。
「日本が今の状態が続く限り、みなさん“情報処理部門”ですから。
とりあえずこの部屋がその事務所兼受付になります。
私もここで住みますのでよろしくね」
入れるダンジョンは知る限りここのみ、仮の拠点となるらしい。
パソコンだけは仕事道具として供与される。
機密が多いという建前なので、親も入れるがいちおう許可が要る。
「あに、にいさんここでくらす、ダメ?」
「お兄様はホテルで我慢していただければ」
仮に優秀な新人が入ったなら、ここに住むことになる。
なにせダンジョン付きだ。
少なくとも4ヶ月は無いだろうけどね……。
「エレベーター前、フロア入り口に『社員専用』表示が付きます。
カメラを外向きに付けますが厳重にはしません、疑念を持たれますから。
ところで皆さん装備は?」
「武器はそれぞれが魔法で隠してますし。
いつも動きやすいジャージですよ。
ユイが防御付与と修復できますし……」
「なるほど、すごいですね!」
ちゃんとスキルとかについては勉強してるよう。
そもそも一流企業にいたんだから準備は当然か?
「わたしもそれ、買うネ!」
「一応、防刃や防弾装備も用意する予定ですが」
「いや、用意するなら耐衝撃とか耐熱とか……」
「うーん、社長に相談しておきます」
「目立たないのが今は肝心なんじゃないです?
ジャージ一択ですよね。
ね、ヨウ」
「うん、おそろい買いに行くネ!」
とりあえず部屋割り。
事務所の向かいは監視カメラの機械室とかに使うらしい。
僕、イーチェン、ユイの順に2~4号室に入ることに。
ユイとは別というアリバイ……こればっかりだな……。
イーチェンの呼び名をどうするかという事になった。
「漢字、くんよみおぼえたネ。
依晨の漢字、むずかしいネ。
にほんじんなるから、より、より……よりこでいいネ!」
適当すぎ。
「イーチェンさんは表向きはそのままで。
日本名が取れたらそっちで呼びましょう。
それまでは御本人の希望通りにしましょうか、よりこさん」
あとは親に説明したり、家具家電を用意したりか。
会社供与とでも言えばいいか。
その辺はユイと話しておこう。
「おそろいジャージ買いに行くネ!」
ちょっと目立つ車で、この前のスポーツ用品店へ向かう。
マンションのすぐ横が更地にされてるな。
かなり広い。
この辺り、マンション建設ラッシュか。
ジャージだが、僕が青でユイがピンクだと教える。
色違いがいいが、赤は嫌だそうだ……。
選んだのは鮮やかなオレンジ、いい感じだ。
お読み頂きありがとうございます。
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