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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
130/175

サプライズ

※昨日5/18 23:00に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

「ただいまー」

「おじゃまします」



 買ったプレゼントは……。

 完全に見つかってしまうのはマズい。

 僕達の買い物と思うかもしれないけど。


 11億円入金のショックを引きずり気味。


 とっくにプレゼントは【ボックス】に入れてある。

 手ぶらなのに何か隠している風にした。

 後で考えて、恐ろしく意味不明だったと思ったけどね。


 僕はいつもと違ってすぐ2階に上がり、ユイがお茶の手伝い。


 僕も台所に行こうとして思いとどまった。

 ふぅ、何をしているやら。


 ユイがお茶を持って上がってきた。



「今日買ったお皿とフォーク、洗ってないよね」


「大丈夫、汚れや不純物と【ボックス】内で分離できるから」


「うーん、一度は洗って欲しいかな」


「夜洗っとく。

 皿とフォークを持ち歩いてるのも変だから、こっそり」


 ケーキは下の紙があるからいいとして。

 フォークはティッシュをお茶で少しだけ濡らして拭く。


 僕は分離できてるの分かってるからそのまま使ったけど。

 食べた後も、中に入れたら分離して洗浄終了だ。

 そっちはいいのかな?


 知らんふりで出せば大丈夫だろう。

 1回だけは洗っとくけど。



 通訳の浅田さんに、よろしくお伝えくださいとメールしておく。

 忙しいイアンに直接伝言とかは気が引けたので。



 ニュースは特には何もなし。


 そういえば、イーチェンの日本での評判が気になる。

 彼女はフェイク認定されていたのに、日本で契約した。


「興味を持たれてないんじゃ?」

 ユイの言う通り、日本では『どうでもいい派』が多そう。



 メール着信、ビクッとなった。

 我ながら何を警戒してるのか意味がわからない。


 イーチェンだった。


 アドレスは交換していないが、あっちの通訳から聞いたんだろう。

 電話番号だけ書いてあった。



『もしーもし』

 当然だけど、掛けてすぐ声でイーチェンだと分かった。

 昨日の角のある発声が日本語っぽくなってる。


「イーチェン?

 日本語うまくなった?」


『おせーじダメよ。

 書くのダメ、だからでんわネ』


 いや、確かに発音だけは日本人に近くなってる。


「あ、ユイもいるからスピーカーにするよ」


『あーユイさんももしーもし』


「はいもしもし、イーチェン」


 ユイさん、ちゃんと言ってあげないと。

 違うって……。


 いや、「もしもし」でいいんだっけ?


『わたしー、そっち住むヨ』


「住むってどこに?」


『ダンジョンはんたいに、アパートメント……マンションある』


「へー、良かったねイーチェン」

「ああ、もう一つマンション建ってたな。

 高そうだけど……あっそうか」


『あなたたちもすむネ。

 surprise gift ネ、ボスから。

 あしたいくネ、またばんごうかける、たぶんひるすぎ』


 サプライズって、給料振り込まれたばっかりなのに。


『じゃあネ、またネ』




「昼過ぎに電話なのか来るのかちょっと分からなかったけど。

 早めに準備しとこう」


「ヨウ、相手はあのイアン・マックスって忘れてたね。

 つぎつぎ……本当に住めるなら、住む?」


「うん、本当ならいいと思うよ。

 それなら多分3部屋なんだろうね」


 二人ともいまいち信じられずにいた。

お読み頂きありがとうございます。

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