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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
13/175

ゴブリン挑戦

注意)若干、残酷な描写があります。

 2匹目。

 首は斬れなかったが剣を滑らせ、うまく守備体制に戻れた。

 大量出血するゴブと向き合ったまま構えている。


 今回は唯我さんの援護はない。

 ゴブが倒れた。

「ふぅ」と一息つく。


「まだです!」

 びっくりした。


 消えていくゴブリン。


「死んだふりをする魔物もいます。

 最後まで気を抜かないように」


 確かに、油断してなにか起きたら目も当てられない。


「胸や頭へのトドメも有効です。

 どっちにしても、最後まで構えは解かないで。

 それまでは合格です。」


 敵の死まで構えを解かない、『残心』だったか。

 知識で知ってても実際となるとできなかった。



 移動はしない。

 ここで待っていれば、十分な準備をして戦える。


 形は西洋剣だが、薄くて日本刀寄りの剣。

 付いた汚れを拭う。


 西洋式の重量でぶっ叩く剣はステ的に無理。

 日本では圧倒的に切れ味重視が好まれているし。



「ひらタンは寝ないでね」

「睡眠撲殺拳スタンバイ!」


 意味がわからない……。

 毎日色々やり取りしてのパターン化っぽい?



 結構しばらく経って、やっとゴブリンが現れた。


 最初よりマシだと思うが、まだまだ心臓がバクバクしている。

 自分で分かるだけいいのか。


 ゴブリンって人間っぽい。


 やはり武器なしか。

 カウンターで片腕を斬り、そちらへ回り込む。


 首を……斬り落とせないのは織り込み済み。

 片側をざっくり斬り、引いた剣をそのまま構え直す。


 ゴブが血を噴くが、今切りつけても意味無し。

 頭を貫通させられればいいが、まず無理。


 倒れたがそのまま構える。


「レベル、上がりました」


 構えを解き、一息。

 剣の汚れをしっかり拭き取る。



「満点です。

 このパターンならもう問題ないでしょう。

 まだいけますね?」


「……はい」


「合間にできるだけ色々覚えてもらいますね」


 出たスキルの事は言わない。

 この間にどうするか決めよう。



   レベル : 5

   体力 : 10/10

   魔力 : 19/21(+2)

   強さ :9

   丈夫さ :10(+1)

   知力 :20(+2)

   器用さ :20(+2)

   敏捷 :22(+3)

   運 : 77

  スキル :

   【総合剣技】 【肉体強化】

   【鑑定阻害】〈隠蔽〉 【偽装】〈隠蔽〉

   【火魔法】 【土魔法】〈隠蔽〉 【聖魔法】〈隠蔽〉

   【精神耐性】(新)〈隠蔽〉 【思考加速】(新)〈隠蔽〉


 敏捷がやけに上がるが……物理が悲しい。



 更にアドバイスを受ける。


 血を浴びるのは()()()気にしない、いのちだいじに。

 顔、特に目に浴びるのだけは避ける。

 致命的・効果的ダメージ攻撃を常に探る事。

 動きを奪い攻撃を受けないのも大事。


 魔力消費は一般初級魔法で5程度だが、要確認。

 レベル上昇で魔力は増え、消費量も修練で減る。

 継続的に魔力が減る【肉体強化】などは絶対訓練を。


 魔力枯渇は疲労状態になり、0で意識が無くなる。

 枯渇で死んだ人はいないはず、ただし戦闘中ならお察し。


「あと、冷静に人型と戦えるようになると洗礼があってね。

 トラウマというか……。

 やがて【精神耐性】が出て克服する人もいるようですね」


 なるほど、少し感じてた。

 アニメ的な戦闘シーンを思い浮かべてごまかしてたけど。

 でも。


「あっ、【精神耐性】出たようです!」

 いかにも嬉しそうに言ったつもりだったのに……。


「ええー!」

 やはり2重唱が響く。



 そこに武器なしゴブリンが出た。

 待ち構える。


 あっ。

 普通のスキルが生える頻度を聞かないと!


 余裕かまして大丈夫? 自分。

お読み頂きありがとうございます。

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[気になる点] > 「レベル、上がりました」 > レベル : 5 上がってないですね
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