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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
129/175

燃える通訳さん

※今日5/18は04:00に続き3回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。


■ 報酬の件、アドバイスありがとうございます!

■ 誤字報告も感謝です。

 11おくえん?!


「ユイ、ユイ、これ見て」


「あれ、ピッタリ1ドル110円だったのかな」


「だったのかな、じゃなくて」


「だって分かってたし。

 まさか一括で来たのはたしかにビックリ。

 うーん、申告とかめんどくさそう……」



 メール着信、少し遅れてユイにも。


 イアン・マックス……カタカナだ。

 英語だったら読まずに捨てられると思った?

 もう一つ、通訳のアサダ、とある。


 まあいいか、先にイアンのを読もう。



  やあ元気かい?


  早速振り込んでおいた、楽しみにしてて。


  聞けば、こっちでの税率は高いそうじゃないか!

  そこで、何も心配いらないように手配しておいたよ。

  来年の住民税も払えるよう、うまく考える。


  ただ、私の会社も永久にうまくいくわけじゃない。

  破綻することだってありうる。

  だから、使い切らずに20%くらいは残しておくことだ。


  君たちふたりの価値はこの程度で終わらないのは分かってる。

  でも日本の心、誠意はこめたつもりだ。


  明日の日本のために。

  イアン・マックス


  (以降、翻訳の責は全て浅田まで)



 なんだ通訳さん、ちゃんとイアンっぽい口調で書いてるし。


 次は「通訳のアサダ」さん本人からだ。



  業務連絡


  1000万ドルに相当する11億円は夜に振込済みです。

  月曜に確認できるはずです。


  以下は担当税理士からです。


  この金額は、イアンの指示で手取り額を契約通りに設定。

  逆算して用意したものです。

  本来これは年俸(ねんぽう)ではなく、協会独自の報酬のはずでした。

  ですが、税法上「給与」としなければ指示通りにすることは不可能です。

  イアンを説得の上、給与の一括払いとして処理させて頂きました。


  とのことです。


  では、日本のために一緒に頑張りましょう。

  浅田デズモンド



 最後だけ熱いな……。

 話を聞いてて何か来たものがあったのかも?


 通訳さんが取りまとめ役か。

 あっちこっちからメールが来ないのは助かる。


 というか、金額を見たときは税金の事は頭になかった。

 イアンの言う『何も心配いらない』って凄いことでは?


 よく分からないけど……いや、調べておこう。



「ユイ、多分全く同じものだよね」


 スマホ2台並べて見るが、まあそりゃそうか。


「ヨウ、私が細かい額とか確認しとく。

 ウソなんて書くわけないけどね。

 ホントにいたれりつくせりね」






「本当にたった5万円分でいいのかな?」


「ヨウ、あんまり高価なものだと変でしょ。

 予定通りにいこうね」


「ああ、ちょっと調べたら値段とかバレちゃうよね。

 人に言われるかもしれないし」


 結局、計10万のペアウォッチにした。

 ユイがいてほんとに良かった……。




 7万ほど余る。

 お茶のセット、何を揃えれば。


 どこかアパートでも探すのが先か。


 ただでさえアセってるのに、色々やらなければいけない事が。

 ユイに頼るか。


 まだ中途半端なのに、一緒に暮らすことになるのかも。

 覚悟、いや期待はしておこう。


 その前に落ち着くことだろう。

【多重思考】はしばらく切っておく。



 ああ、思い出した!

 ケーキ用の皿とフォーク買わないと。


 4セットでいいけど、5セットくらい買っておくか。

 いや、4セットだ。


 用心しないと無駄遣いし過ぎそうだからな。



 結局、フォークとスプーンの5個ずつのセットしか無かった。

 皿は2枚セットx3で6枚、割れたら困る。


「今日は疲れた。ユイ、帰ろう」


「フェンリルのときより疲れた顔してる……。

 ヨウらしくて好きだけどね!」

お読み頂きありがとうございます。

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