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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
125/175

この国の実情

※昨日5/16 03:35に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。


遅れました、すみません。

「あれは本当です。

 ()()()()()()()()()()()()()()

 そうならないよう、あなたと僕らが動けばいいんです。

 それだけのことです」


 イアンは通訳された僕の言葉を聞き、ゆっくり返した。


「『理解されなくていい』というのは?

 君が『過去形』で話した理由の事ですか?」


「あはい、その通りです。

 日本の事についてはじっくり相談するつもりです」


「それを聞いて安心しました。

 では、今やりましょう。

 日本の現状についてはニュースで知っているだけです。

 実際どうなのかを詳しく知りたいです」



 僕が順番に説明していく。


 『内部調査』の死亡事故での自衛隊による救出。

  政令で全国の『ほら穴』立入禁止に。

  全国で金網と鉄条網設置。


  後で調べたが、政令というのはとりあえずの処置だったよう。

  政令は法律が無ければ実質効力は無いそう。


「なるほど。

 今は法律はなくても実質入れないのですね。

 それでこれからは?」


  国が探索者と同等能力を持つ者を育成しているはず。

  4ヶ月後に全世界で魔物が溢れる。

  同時に他国による紛争、ただし大きな影響なし。

  その後は国の組織が『討伐隊』として活動。


 僕は続ける。

「アフれで非常に強い魔物が出たことがありました。

 Aランク止まりの『討伐隊』では対応できませんでした。

 政府はここの協会を通じSランクを呼び、収拾できました」


「なるほど、それは何年後ですか?」


「2~3年後だったと思います」

(ヨウ、過去形になってる)

(うん、このまま話す)


「しかし君ほどの実力者が更に成長すればなんとかできるのでは?」


「たったふたり、いや三人では何も出来ません。

 事実、民営の組織はあっても利益が出ず探索者も集まりませんでした。

 7年後は『討伐隊』にいた僕たちも巻き込まれ……」



 イアンが立ち上がる。

「分かりました。

 あなたの予言が本当か判明するのは4ヶ月後ですね。

 今から4ヶ月も待てば、大きな利益を逃すだけで済みません。

 日本が無くなってしまう可能性を放置することになります」


「コユウ スキル?」

 突然のイーチェンの言葉。


「あなた方は必死でこの協会の出現を待っていたんですね。

 本来ならその『予言』をもっと前から伝えたかった。

 遅れてすみません」


「信じてもらえますか?!」


「いえ、エンジニアとしての現在最良の選択です。

 可能性1は、あなた達が騙している。

 2は集団で思いこんでいる。

 3は特殊相対性理論で……今の科学ではムリでしょう、やめます。

 4は魔法的な力による歴史修正、イーチェンの案です」


 イアンはそれぞれの可能性に言及することはなかった。

 決定済み、らしい。


「契約書にサインをお願いします」

お読み頂きありがとうございます。

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