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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
124/175

日本びいき

※今日5/16は01:07に続き2回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。


※(5/16 05:05)

 前回及び前々回の報酬額(ドル)を大間違いしてたので修正しました。

 本当にごめんなさい!

「オジイサン カクメイデ。

 オトウサン ロクヨンデ コロサレタ」


 食前ワインのせい? イーチェンが語りだす。


 いちいちまた英語で説明し直している。


「ニホンジン アクマ、ガッコウ イッテテ シンジテタ。

 バカダッタヨ ワタシ。

 VPSデ ハジメテ ヤット ホントウ シッタ」


 15歳になって、兄からネットの『VPS』を見せられた。

 初めて、日本や世界で起きている事実を知ったそう。


 あの国ではネットは許されたサイトしか見れず検閲も厳しい。

 日本のように何でも見れない。

 そこで、世界の情報を見るために海外の『VPS』を使う者がいる。


 ユーザーは一種のレンタルサーバー『VPS』を画面に映す。

 画面の中で操作することで、外国サイトを見てもバレない。

 バレれば捕まるが、うまく使えば大丈夫だそう。


 ユイには簡単に説明した。


「ニホン スゴイネ。

 ガッコウデ スポーツ、ブカツ デキル」


 えっそこ? と思うがあの国ではそれもないのか?

 アニメやマンガの事も色々出てくるが。



「ノウリョクデ スグ カメラ マイク ワカルヨウ ナッタ」


 全員、ウンウンとうなずいていたり。

 大変だったねーと言ったり。


「カゾク ゼンイン タイシカンマエ イッタネ」


 どうやって日本に来たのかまでは聞けなかった。

 家族はほとんどアメリカにいるらしいが。


 この屋敷に少なくとも2人は日本大好き外国人がいるわけか。




 料理の準備の間にイーチェンの話が尽きてしまったよう。

 彼女は話しても、しつこく絡んだりはせず助かった。


 桜さんは運転するはずなので、こちら3人はシラフ。


 たぶん、出張シェフサービスの最高クラスのはず。

 シェフがわざわざ料理の説明に来る。


 桜さんも料理は楽しめたよう。

 ユイと僕も大満足。


 僕らがゆっくりデザートを食べる間、シェフサービス撤収。





「イーチェン、もし日本でダンジョンに入れなかったらどうする?」


「ムズカシイネ、ホカ シゴト デキナイ。

 ソウナッタラ カンガエル」



 日米通訳はテーブルに戻っている。


 なんとなくさっきの話に戻してみる。


「イアン、日本人はずっと同じ安心を得ていたいんです。

 平和を失いたくないんです」


「同じでは平和が壊され、安心が崩れ去るリスクがあります。

 なぜそれを無視するんです?」


「多数がそう思うなら同じにしなければならないんです」


「その理由はなんですか?」


「理由はないんですよ、イアン」


「そんなバカな事があるのですか?」


 答えられない。


 僕が悪いわけではない。

 その事が分かっているイアンはもう追求はしなかった。



 ユイも桜さんも援軍は出せないみたいだ。


 僕もさっきの『予言への質問』に対する答えは用意できていない。

 なぜ、『過去形』で話したのかという質問だ。


「ヨウ、契約の続きをお願いします。

 さっきの話、『予言』は契約の話に関わりそうですね?」


「はい、あれは本当です。

 理解されてなくても構いません。

 そうならないよう、あなたと僕らが動けばいいんです。

 それだけのことです」

お読み頂きありがとうございます。

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