エンジョイ ディナー!
※昨日5/15 21:15に続き、今日最初の更新です。
読み飛ばしなきようご注意ください。
※(5/16 05:05) 金額大間違い修正しました、ごめんなさい!
(正)
イーチェンには500万ドル、お二人はそれぞれ1000万ドル支払います」
えーと、さっきの100万ドルで1億円以上、それで……。
(誤)
イーチェンには5万ドル、お二人はそれぞれ10万ドル支払います」
えーと、さっきの1万ドルで1億円以上、それで……。
・私(作者)の【普通思考】がはたらいていないようだ!
イアンの指示でメンバーたちに動きが。
大したことではなく、ディナーの準備だ。
探索者2人はホテルに帰した。
来たときと同じに自分で運転するらしい。
鑑定担当も一緒に帰らせた。
夕食は出張シェフサービスが来るそう。
それまでは話の続きだ。
通訳は2人とも残る。
バタバタしている間、桜さんから聞かれる。
「あの予言の話はしていいよね?
その話もしにきたんだよね」
「もちろんです。
桜さんにはこれまでの証人になってもらいますから」
「桜さん、いろいろ隠して、まきこんでごめんなさい」
「いえ、歴史に立ち会った気分ね。
特ダネじゃないけど記事にできるかな?
もちろん恩人のあなた達の事は出さないわ」
今更ながら、ユイと僕が自己紹介した。
ユイとヨウで呼んでもらう。
イーチェンも“さん付け”無しで呼んで欲しいそう。
「ディナーまで、あなたたちの待遇について話します。
まだ探索者ランクはありませんが、暫定役職ということで。
イーチェンには500万ドル、お二人はそれぞれ1000万ドル支払います」
えーと、さっきの100万ドルで1億円以上、それで……。
お金の話だと【多重思考】がうまく働かないようだ……。
日本の今の状況はある程度イアンも知っていたはずだが。
アレも言っておかないと。
「地震から半年、あと4ヶ月ほどで魔物が溢れ出します。
同時に日本にはある国との紛争が起こります」
「それは予言なのですか?
当たるという確証は?」
桜さんが説明を始めた。
最初の怪物映像、イーチェンの国の台頭、この協会の出現。
僕らがすべて予言していたことを。
「私たちがグルになっていると思うかもしれませんが。
4ヶ月後に全世界で、魔物でしたか。
かならず溢れ出すそうです。
その時はっきりします」
僕が続ける。
「イアンさん、日本はその後もダンジョンを開放しませんでした。
暴動なども起こらず、“自衛隊”がほぼ対応できましたから。
それをいいことに、結局そのまま国が独占したんです。
日本にいわゆる“探索者”は存在しませんでした」
イアンが通訳された言葉を聞き、考える。
そして2度ほど通訳に何か聞いた。
「君は間違いなく、『過去形』で話しましたね。
それは演出なのですか?
何かのシナリオ通りに話しているのですか?」
未来までバラし過ぎたか、いや違う。
「あ、すみませんついつい。
えーと、そういうのでは……」
来客のベルが鳴った。
シェフサービスだろう。
思考、会話一時中断。
大きなテーブルには5人で座る。
料理を置きやすいように。
イアンと秘書、イーチェン、ユイと僕。
通訳2人は玄関ロビーは嫌だそうで、わざわざローテーブルで食べる。
イアンがにこやかに僕らに言う。
プリーズエンジョイ! みたいな感じで。
「タノシンデホシイ ダソウデス」
切り替えるんだな、アメリカ人って。
イアンならではなのかは不明だ。
お読み頂きありがとうございます。
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