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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
122/175

契約?

※今日は5/15 03:00に続き2回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。


※(5/16 05:00)

 報酬額の大間違い、

>イチネンデ、サイテイ ヒャクマンドル ホショウスル。

 ☓イチマンドル ▷ ○ヒャクマンドル

 に修正しました。ごめんなさい!

 全員で屋敷へ戻っていく。


 桜さんは……既に冷静になり今の状況を考えているよう。

 真剣顔だ。



 第一段階はなんとか終わった。


「ユイの魔法は十分強さが伝わったと思う。

 僕もイーチェンさんのお陰でまともに勝負はできたけど」


「彼女がイアンさん達に説明してくれてるみたい。

 ちゃんとつたわると思うよ」


 さすが、私立の進学校に通ってただけはある。

 何もなければ大学進学してたはず。




 試合前に『見せステ』を隠した理由。

 あれには僕の【自動化】によりレベルがそのまま出ていた。

 高すぎだった。


 特にイアンに、先にステの数字を知られちゃダメだった。

 中途半端に普通の上昇に合わせて減らしてあったし。


 その状態で【鑑定】されれば、失望されてもおかしくなかった。

 いや、最初に戦ったトニーやリザと同列扱いか。



 その目に他の探索者との差を見せつけなければならなかった。

 インパクトが違う。


 目的の第一歩は、その第一印象に()かっていた。



 そして、このステや強さは日本の現状と合わない。

 その矛盾を最終的にはうやむやにできればいいが。


 まず強さを見せ、後でゆっくり納得させるしかなかった。


 これからがその本番だ。




 部屋に戻った。


 テーブルには鑑定係に代わりイーチェンさんが座る。


「通訳者の秘密保持については万全です。

 まあ、大した秘密はないですが」

 通訳が言いにくそうに言った。


「さっきの試合は私には全く見えませんでした。

 ですが彼女により、あなた方の実力は保証されました。

 同時に彼女の具体的な力も分かりましたし」



 イアンが秘書らしき女性に一言。

 女性は更に奥の部屋へ、鍵を開けて入っていった。


「あなたはどうしますか?」

 通訳はイーチェンさんに尋ねているよう。


「ワタシ ニホン イル。

 ニホン ワタシノ ユメ。

 ニホンゴ オボエル」


 もう一人の通訳が困惑している。

 こちらに来ようとしていたようだ。

 イーチェンさんが一言二言話すと、ローテーブルに戻っていった。



 秘書の人がファイルを持って戻った。


 僕、ユイ、イーチェンさんの順に書類を配る。

 契約書と書いてあった。


 英語の下に日本語でも内容が書いてある。


「君たちのは彼女に確認してもらうといいです」


 あ、英語部分が日本語と同じかという確認か。

 内容は割と簡単っぽいけど、長いので見てもらうのがいいか。

 ユイは読めそうだけど。


 席が近いのもあってか、ユイが紙2枚を重ねて渡す。


「エイゴブブン、アー、チョット カンタン スルネ。

 キョウカイ ショゾク ケイヤク スル。

 ニホンノ ホウリツ マモル。

 イチネンデ、サイテイ ヒャクマンドル ホショウスル。

 クワシクハ ベツ キメル」


 返してくれた。

 ユイが目を通し、更に2枚同じか比べる。

 僕の英語力が分かってるみたいだ。


 というか、相手はあの『イアン・マックス』。

 ダマすようなことはありえないんだけどね。


 イアン本人から確認を求めたし。

 アメリカでは、いや彼には当然の事なのかも。



「これからもっと具体的に話しましょう。

 サインは後で、それはしまってていいです」


 収納を使っていいか迷った。

 イアンがジェスチャーで収納して見せ、僕らはうなずく。

お読み頂きありがとうございます。

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