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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
121/175

イーチェン

※昨日5/14 22:00に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 日本語をたどたどしく話す彼女のレベルは75。

 ステは全てバランスが取れている。


  名前 : イーチェン リー 年齢 : 20

  種族 : ヒト

  ジョブ: 剣闘士

   レベル : 79

   体力 : 366/366

   魔力 : 347/365

   強さ :366

   丈夫さ :365

   知力 :366

   器用さ :365

   敏捷 :366

   運 : 45


 待てよ、このステは全初期値10で増加は最大値の1.5倍だ!

 ぶ! 我ながら、考えつつ計算できてた。


 0.5というステ値はないので4と5と交互に上がるんだろう。


 当然なにかの称号、あるいは固有スキルに違いない。



「はい、ぜひやりましょう。イーチェンさん」


「アナタ ワカル ワタシ?」


「ネットで見ました。すぐわかりました!」



 イーチェンさんがイアンに話している。

 流暢(りゅうちょう)ではないが、英語ができるよう。



「カメラ ナイノ ワタシ ワカル。ニンゲン ワカリマス?」

「まわりの山にはいません。スキルでわかります」


 そういや彼女は【監視感知】というのを持っている。

 そういう能力か、面白い。


 彼女がイアンに再度報告、許可が出たらしい。



 彼女が収納から湾曲した剣を取り出した。


「バンノウ クスリ アリマス。シンケン オネガイ」


「わかりました」


 僕も収納経由で両手細剣を出し、装着。

 エリクサーの事はこちらは言えない。


「ソノケン ホソイ ヨワイ。ナゼ ツカウ」


「僕の大事な剣で、こだわりがありますから」


「コダワリ シッテル。ニホンノ ソウイウトコ スキ」



 どうでも良さそうで大事なことに気づく。


 僕に【スキル理解】があっての事だ。

 彼女の【体力回復】は5だ、僕のは1。

 僕の場合やけどで出て、それっきり怪我していないから。


 彼女がどれだけ厳しい戦いをしてきたのか分かる気がした。


【剣技5】も持っているし。


 ステは『強さ』以外僕は彼女の倍近いが、要注意かも。

 固有スキルで瞬殺される可能性もある。


 まあ、殺しはしないだろうけど……。




 広場の中央付近で向かい合った。


 もう始まっている。


 溜めの力は不要。

 だが、抜刀速度を早めるために剣に手をかけておく。


 この人はオーガどころかフェンリルよりも速い。


 そして、【縮地】は使わない。

 さっきバレているので待ち受けられるかも。


 どちらにしても使う気は無かった。



 お互いが中央へ飛び込む。

 まだこちらは抜かない、一撃避けて離れよう。


 避けようとすると足から崩された。

 拳法の技か、つま先を払われてしまう。


 姿勢が崩れたところに来た剣を難なく避ける。

 なんだかんだ言っても、やはり遅い……。


 また離れる。


 仕掛けてきたが、僕が剣を抜いたら終わりだと分かったはず。

 純粋なステと技のみの勝負では明らかに僕が上。


 回り込んで決めよう。



 と、彼女の方が回り込んだ、ユイやイアンのいる側へ。


 雰囲気が変わった。

 体と剣、全体に炎を帯びている。

 固有スキルだろう、勝負に出た。


 なにか来る。

 あっちに回ったのはギャラリーに当てないためだ。


 彼女が剣を恐らく最速で振る、何度も。

 その度に炎の刃が飛んでくる、数十本。


 なるほど、ただの魔法と違い『斬る力』を込めた炎か。


 すごい技だ。



 全て【魔斬】で斬り、消した。

 もちろん消えなければ避ける余裕もあった。


 やがて、彼女を覆っていた炎が消えた。

 魔力半分消費か、わりとコスパは良さそう。


 よし、次は?

 楽しくなってきた。




「……マケマシタ デス」

 イーチェンは剣を収めた。


 あれ?

お読み頂きありがとうございます。

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(5/15 15:35)

 イーチェンの「ヒザで崩す技」を、間合いがおかしいので「つま先の技」に変更。

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