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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
120/175

試合っぽいもの

※今日5/14は18:07に続き3回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 大見栄(おおみえ)を切った僕への反応は……。


 通訳が、驚いたのか結構大声だったので全員聞こえたはず。



 イアンと秘書らしき人、鑑定係の困惑。


 探索者2人はニヤついている、ハッタリと思ったか。


 黒い帽子の女性は……無表情だが確かに微笑んだ。

【窃視】で見えた。



 イアンが動かない、悩んでいるよう。

 僕が先導するべきだろう。


「じゃあ、練習場というか広場があるはずですよね。

 行きましょう、イアン・マックスさん。

 時間がもったいないですよ」





 明らかに練習場、というか試合のできる広さの場所が。

 探索者協会、ラノベで言うギルドなら当然か。


 地表はまだデコボコがあるが、いちおう広い。



 来たのはステ持ち全員と秘書。

 全員イアンが雇っているはずだが、通訳は別なのかも。


 桜さんもカメラを置いて来た。

 仲間はずれにはできないよな……。



「ユーアンミー、シーアンハー、オウケイ?」

 探索者2人が試合形式でいいかと言ってるよう。

 ゆっくりしゃべってくれている。


「オフコース」

 なぜかこのフレーズはよく覚えているので言えた。


 二人はまだ何か話している。

 武器が持ち込めなかったとかか?


【収納】から大小数種の木剣をバラバラと地面に落とした。

『唯我独尊』で練習できるようコレクションしていた物だ。


 少しだけ驚いている、【収納】自体は知っていそう。

 イアンや秘書も似た感じだ。


「杖は予備がないけど。ユイはどうする?」

「無しでいいよ」





 男、アンソニーと対峙している。

 トニーと言われていたな。


 僕を怪我させてはいけないと思っているのか。

 軽く当てるようなフリばかり。

 仕方なくギリギリ避ける。


 服は武器修復で直せるからカスッても構わない。


 これじゃデモンストレーションにならない。

 ちなみに強さは60のまま、通常はこれで通す。

 他は600超えのマジステ。

 良くて90程度の相手とやっても意味ないな……。


 走るか。

 もうちょっと起伏があれば()んだり()ねたり面白いのに。


一旦ゆっくり下がって、【縮地】で目の前に行く。

 あ、これはもうやめとこう。


 相手の周りを大きく2周して、目の前で止まって待つ。


 やっと、肩の辺りに振り下ろしてくれた。

【受け流し】すると相手の剣が吹っ飛んだ。


 あ、やばい。イアンたちの方に。

 跳んでキャッチ。

 また走って戻って相手の前へ。


 剣を首辺りに添える。


 ギブアップ、と言ったと思う。

 スゴスゴ戻っていくトニー。




 続いてユイとエリザベス……リザと言われたような。


 魔法当たったら死ぬんじゃ?

 氷壁は作れるだろうけど。


「ヨウ、土壁お願い!

 アースウォール、で通じたっけ、オーケー?」


「シュアー」


 多分いいんだろうな?

 厚さ1メートルほどの土壁を2枚作る。


 必死の形相で火魔法を打ち込むリザ。

 少し陥没する。


 ユイは。

(順番に全部いく)


 アロー、スピア、ジャベリン一発ずつ壁をつらぬく。

 地味だ。

(地味だったんでミニフェルノ!)


 壁全面燃えて…僕たちまであっちちち。


【障壁】でかなりマシに。

 初めて気づいた、防熱効果。


 リザは自分の方の土壁の影に隠れていた。


 土壁は消失。


(ユイ魔力は?)

(今ので35消費、杖が無いから10くらい増えたけど問題なし)



 魔法は見栄えが良くていいな……。


 終わったけど、こんなもんでいいのか?

 うーん。


 桜さんだけにはすごいインパクトだったよう。

 腰が砕けて座り込んだままだ。



「ワタシ シアイ シタイ、ケンシ ツヨイ、ワタシモ」


 黒帽子の女性だ。

 試合を見るために顔を完全に出していた。


 日本語がしゃべれるようだ。

お読み頂きありがとうございます。

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