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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
12/175

実地研修

注意)若干、残酷な描写があります。


4/4(04:32)ステータスが上がりすぎていたので修正。

4/6(04:10)ダンジョンが苔で明るい設定追加。

「今回は特命みたいだから、あなたの育成に集中します。

 今までの担当場所は他が交代で入ってるので。

 ここは別パーティー担当ですけど、低階層だけ間借りします」


 市街地に割と近いダンジョンだ。



 地下1階はスライムとゴブリン単独。

 その下はゴブリンが2匹以上になるそう。


 スライムを無視して奥へずんずん進む。

 昨日のスライム広場のように真っ暗ではない。

 苔だろうか、壁や天井がぼんやり光って行動には問題ない。


「今日は魔法士がいないから、スライムのいない場所まで移動します。

 ちょっとミスりました」


「僕が火魔法で……あっ試し打ちもしてなかったです」


「火魔法は街中で打てないですからね。

 どっちみち今のレベルでは疲労困憊になるのがオチですよ」



 スライムがほぼいなくなった。


「完全にスライムがいない所で始めましょう。

 完全フォローするので、ゴブが出たら自由に攻撃を。

 魔法は禁止ですよ」


 全て説明してくれる。

 僕が昨日スライム研修しただけなのはもちろん話した。

 でも、それ以上に知ってるような。


 おそらく林教官のおかげだろう。



 しっかり待ち受けている所にゴブが現れた。

 武器なし、前のより小さい。


 大丈夫、こっちはしっかり剣を構えている。

 練習通りに振ればいい。


 完全に僕だけを狙っている?

 相手のレベルとか技量が分かるのかも?


 至近距離に来た。

 練習通り、振る!

 連続で!


 ギャギャッ


 吹き出す血を浴びる。

 腕を振ってくる、避けた。

 その腕に振り下ろしを!


 腕が千切れかけて血を吹き出す。


 次はどうしたらいい?



 ゴブリンの首が飛んだ。

 唯我さんが前にいた。

 彼女が斬ったのだと思う。


 レベルが5に上った。





「初めてにしては上出来です。

 モンスター……長いので魔物と呼んでいます。

 魔物に会うと全く動けない人もいますから」


 以前の自分を思い出した。


「真っ更な状態でどの位できるか試しました。

 意地が悪くてごめんなさい」


「いえ、謝らないでください」


 落ち着いてきた、首無し死体は徐々に消失していく。

 スライムでは分かりにくかったが、ダンジョンでは魔物の死体は消える。

 周知の事実だが、初めて見た。

 最初の事故の時の死体はそのままだったな。



「あっ、レベルが上がりました。

 それで……」


   レベル : 5(+1)

   体力 : 9/10(+1)

   魔力 : 17/19(+2)

   強さ :9(+1)

   丈夫さ :9

   知力 :18(+2)

   器用さ :18(+2)

   敏捷 :19(+3)

   運 : 77

  スキル :

   【総合剣技】 【肉体強化】(新)

   【鑑定阻害】〈隠蔽〉 【偽装】〈隠蔽〉

   【火魔法】 【土魔法】〈隠蔽〉 【聖魔法】〈隠蔽〉



「体力と強さが一応……僕にしては上がりました。

 あと……【肉体強化】が生えました」


「ええーーー!!」

 唯我さんだけでなく、平田さんも同時に叫んでいる。


 いつもの癖というか、スキルが出ると〈隠蔽〉モードになる。

 今回はすぐ外した、【鑑定】はされないけど。

 ぜひ使いたいスキルだし。



「スキルおめでとうございます。

 えーと、今日は【肉体強化】禁止でお願いします。

 魔力関係なので、ちゃんと、必ず最後に説明します」


「わかりました」

 魔力切れでどうなるかは漠然と知っているがちゃんと確認しないと。

 今のレベルでは、もし体調に影響があっても困る。


「今日は剣の技だけで倒してください。

 コツやポイントを教えます。

 魔物を倒す基本を身に着けないと」


「はい」


「剣筋は合格、無駄に振らず狙いを絞ることです。

 全力で振り下ろせば腕も切り落とせたのでは?

 確実に倒すには、首やその骨、頚椎。

 そして後頭部の延髄への突きや斬りです」


 ほぼ人間と同じだと思った。

 人間と同じ、か……。


「後は心臓などですが、すぐには死なないので注意です。

 現状では突き技は避けてください、反撃されます。

 あとは……経験ですね」

お読み頂きありがとうございます。

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