表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
119/175

ステと交渉

※今日5/14は04:00に続き2回目の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

「取材はついでで、君たちがメインですか?

 冗談なら面白いですね」


 通訳は相変わらず空気を読まない丁寧語だ……。




(ユイ、『見せステ』は白紙で隠して!)

(? わかった)


 通訳さんを【看破】するとステ無し。

 危ない、まだセーフだ。


 イアン・マックスなら、【鑑定】持ちくらい同行させてるはず。

 ここの40レベル台の二人のように。


 気付けてラッキーだった。

【多重思考】のおかげっぽいけど、使ってる自覚がない。

 ちょっと困るけど、結果オーライか。



 気さくなイアンのおかげで中へ連れられて行く。

 それに彼は日本好きなような?


 名刺を彼が日本式(多分)で受け取ったのは大きい。

 ポ○モンもだが。


(ユイには後で説明するから。それよりこの流れに乗って)


(いいけど。どこまで話すの?)


(まず話すより実践……戦う方の実戦にもっていきたいね)

(わかった!)



 入ると広いリビング、大小テーブル2つにそれぞれ座っている。

 小さい方、部屋の隅のローテーブルには女性1人。

 黒いキャップを深くかぶり顔が隠れている。


 デカいテーブル一つを想像したが、それこそ異世界物だな。

 イギリスとかならありそうだけど。



 6人用のテーブル片側に僕ら3人を座らせ、他は席を移動する。

 座っていた女性が立ち上がり、そのままテーブル横へ。


 僕の向かいにイアン、隣に通訳、更に謎の外人。

 余った人達はローテーブルへ。



 さっきの4人を除き、【看破】。

 あ、こっちも【鑑定】された。

 ちなみに【看破】はステルス、バレない。


(あっちに行った1人と立った女性はステ無し、他を送るね)


(……えっ、どういうことなんだろ。でもおもしろそう!)


 大テーブルに残った1人は【鑑定】持ち、他のしょぼいステ省略。


 ローテーブルにはさっきの探索者2人とステ無しと黒帽子女性。


 こっちで立つステ無し女性は司会か、いや秘書っぽい。

 あっちに行ったステ無し男性は通訳だろう、もう一人の。


 なぜなら……。



 あ、目まぐるしく考えているが一瞬のような。

 時間感覚がおかしい、【多重思考】の難点かも。

 早く使いこなさないと。



 先手必勝、日本人と違って細かいあいさつは要らないはず。


「なぜ日本に来たんですか?」


「大事な用事がありましたので。

 あとは、日本であの穴が事実上封鎖状態と聞いたので。

 探索者は実質ゼロ、ここが無駄になるのかと心配です」


「何かアクションを起こすんですか?」


「私は日本が大好きです、『ハナレン』も見ましたよ。

 マンガもアニメーションも良かったです、最高でした」


 通訳前にしみじみ感情を込めていたのはこの話か……。

 タイムラグと定形口調が悔しい。


「でも、知っているのはアニメーションやネットでの話です。

 私にもできることがありそうですけど。

 本当に日本人は不可解です」


「なら、日本人の僕たち2人にまかせてもらえませんか?

 日本のことは良く知っています、当然ですが」


 頭を抱えるイアン。

 なにか思い出したようで、【鑑定】持ちを見た。


 首を振る彼に落胆したよう?

 誤解された【鑑定】持ちが立ち上がり耳打ちした。

 言い合う2人、混乱している。



 よし、ここだ。


「デモンストレーションの場所は……ありますよね、ここなら。

 お見せしますよ、本当の探索者という存在を」

お読み頂きありがとうございます。

もしよろしければ、この下の★★★★★(クリック)評価とブックマークをお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ