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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
118/175

本人登場?

※昨日5/13 22:33に続き、今日最初の更新です。

 読み飛ばしなきようご注意ください。

 走ってきたのは男女二人。


「オーケーオーケー」

 手招きに、これなら分かると思ったので思わず言った。

 ちょっと恥ずかしい。


 すると、なんと彼らが先に歩いて行く。

 なんとなくだけど、プロの人じゃあ無いと思った。


「桜さん、絶対撮影しないで。カメラ取られるか壊されますよ」


 彼らは反応せずそのまま屋敷に近づく。

 いつでも制圧……捕まえる自信があるのだろう。


 その間に二人を【看破】、ステを一枚にまとめてユイに送る。

(はい、ステね)

(40ちょっとか。よく短期間で上げたよね)


 ジョブで男は“剣士”、女は“魔法士”とあった。

 ところどころ僕のように低いけど、ジョブに合った成長だ。

 剣士アンソニーは魔力や知力が低く、魔法士エリザベスは物理が低い。


(ヨウ、ステが日本語だね。そういうシステムなんだ!)

(あ、気づかなかった)




 扉を開け、入るよう促される。

 ここはいわゆるロビーみたい。


 男が手のひらを下げる仕草で「ステイヤー」と言った。

 多分「Stay here」だろう。


 桜さんが床に座った。

 記者だから留学経験くらいあると思ってたのに。


 真似て座ろうと思ったけどやめた……。



 仕切られた奥へ女が入ってすぐにもう一人、いや二人連れてきた。

 最後の人、イアン・マックス本人では?!


 一応【看破】すると本人だった!

 ステ持ち!


 2レベル、メチャ低いけど。



 もう一人に何か話すイアン。


「あなた方は記者、それとも見学?

 たまたまじゃ無さそうだと聞いています」


 きれいな日本語。当たり前か、通訳の人だ。


「あ、あの」

 桜さんがテンパっている。


「この人は保守系新聞の記者です。

 僕たちふたりはあなたに会いに来ました」


「あ、ヨミケイ新聞のサクラといいます。

 お名刺を」


 桜さんがバッグに手を突っ込むが特に反応はない。

 日本の治安等は全員織り込み済みっぽい。


 イアンから桜さんに近づき、両手で名刺を受け取る。

 日本通?


 イアンもポケットから名刺を……。

 あれ、ポ○モンカードだ!?


 通訳が言ったのは。

「あれれ、間違えたようでごめんなさい」




「君たちは学生ですか?

 仕事があるから時間は取れないけど、質問くらいなら。

 せっかく会えたので、良い記念になれば嬉しいです」


 イアンがニコニコしている。

 記者にひっついて尾行するほどのファンだからね。


「記者さんは記事にするんですね?」


「いえ、とんでもないです」


 イアンの表情が曇る。

 通訳にまた言う。


「ぜひ記事にしてもらわないと困ります。

 せっかくのチャンスを逃すのですか?」


 意外な言葉に桜さんは目をパチクリ。



「話し中失礼します。

 この記者さんはついでで、本当に会いに来たのは僕たちです。

 “探索者協会”と日本について大事な話があります」

お読み頂きありがとうございます。

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