表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第二章
108/175

考察と実証

※昨日5/08 19:30に続き、今日最初の更新です。

読み飛ばしなきようご注意ください。


・今回は理屈っぽくてごめんなさい。

「ところでユイ、【スキル連携】は完璧に扱えてると思う?」


「まだ使えてないスキルは数個あるけど。

【スキル連携】自体はうまく使えてるよ」


「それじゃあダメだな。

 いや、ダメっていうか……。

 使えるはずのものが使えてないのは違和感しかなくて」


「……たしかにね。

【スキル連携】は使ってるスキルがはっきり分かるのに。

 使えてないのは何かできてない事があるのよね」


 こんな分かりにくい話をしているのは、理由がある。

 多くの未使用スキルが使えた事で劇的な威力アップがあったから。

 固有スキル【スキル連携】のおかげだ。


 ユイは『うまく使えてる』と言ったが。

 僕にはまだ不完全に思えてならなかった。


 生活上の忙しさもあり、なかなか下層に進めないが。

 少しでも生存確率を上げるに越したことはない。


 これで本当に『完璧』になれば、これから増えるスキルにも対応出来ると思うし。




「ヨウのスキルの件は大丈夫?」


 ここ最近2レベル上がっているのにスキルが出ていない。

 心配してくれていたみたいだ。


「うん、ちょっともったいない気もするけど……。

 僕の本当のスキル画面見れるよね、【土魔法】見てて」


「【土魔法4】ね、よくこれだけ上げたよね。

 さすが魔法剣士……えっ、画面いじった?」


「いや、今【土魔法】をスキルで出しただけ。

 重複でレベル付きは上がるから。

 実は出なかったらどうしようかと思ってたけどね」


「うそん、こんなに簡単に上げられたりスキルが出たら……。

 ありえなくない?」


 僕のスキル欄に燦然(さんぜん)と輝く【土魔法5】。

 そろそろ上がる頃だと思ったけどあえて出してみせた。


「多分努力せずにいきなりは出ないみたいだよ。

 そのかわり苦労したりでスキルが出やすくなる。

 レベルアップとは関係なくなったみたい。

 称号にそれっぽく書いてあった」


 例の称号、“ラッキーパンチ、キリ番”のことだ。


「前にユイにテンションが落ちてるって言われたけど。

 なんか、格調高く立派になってた。

『777番目、先達者(せんだつしゃ)へのスキル加護』、だって。

 ユイもなにか変わってない?」


「えーと、変わってるのがあった!

 さいしょの“同行者”の説明が『先達(せんだつ)の同行者』だって。

 どういう事なんだろうね?」


「ただの想像だけど。

 ダンジョン発生に戻ったあと、スキルが混乱してたよね。

 一旦落ち着いたけど、やっと結論出したんだと思う」


「私たちが戻ってきてしようとしてることに、かな」


「うん、二人がステをリンクしてるし、協力してるのも理解したのかも。

 このステータスを作ってるのが何者かは知らないけど。

 僕たちは守られてる、って思えてならないんだ」

お読み頂きありがとうございます。

もしよろしければ、この下の★★★★★(クリック)評価とブックマークをお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ