あれれ?
※今日5/07は03:00に続き3回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
■ 誤字報告感謝です!
「ヨウ、ニュース見てみて」
いつものようにPCを入れ、検索再読込するが。
やはり全国で工事か。
穴を放置するのはあり得ないよな、もし何も無くても。
個別ニュースでは、似たような写真が並ぶ。
金網に囲まれたダンジョン入り口。
あれ、大事なことを忘れてたような?
柵じゃなくて金網。
学校とか、そこら辺でみかけるやつだ。
一応鉄条網、トゲトゲの針金が上部に付いてて厳重ではある。
高圧電線の鉄塔とかの周りもこんなだっけ。
「ユイ、これ見たことあるよ。
一番こっから近い、公園のとこにも付いてたね。
最初のころは」
「うん、たまにほら穴トーク学校でもしててね。
卒業式予行とかばっかだし。
きょう美里、友達が見せてくれたんだけど」
「この写真見せてもらったんだ」
「うん」
しばしの沈黙の後、ユイから切り出した。
「もしかして、まえの歴史とおなじかなって」
「まだはっきりは分からないけどな……。
前話したけど、この頃はダンジョンの事ってどうでもよかったから」
「卒業のことでいっぱいだったからね。
特にヨウは就職とかもあったし」
国は『立ち入り禁止でこの件終了』のつもりなんだろう。
某チャンネルは一見変な掲示板(?)に見られがちだが。
実は世論の最先端だったりする、変なヤツが目立つだけで。
世間も、国も、結局『関係なくね?』で落ち着いていたわけだ。
まもなくあの大国を皮切りに、『ラノベ時代』に突入するわけだが……。
「救助した自衛隊員はどうなったのかな?
遺体回収して逃げるだけで済んだとは思えないけど。
全員生きてたはず」
「ヨウも知ってると思うけど、銃が通じなかったり?
というか、そのへんは待つしかないね」
「うん、とにかく『探索者協会』関係のニュースには注意しよう。
アイテム類が見つかった段階で出来た可能性もあるから」
「ヨウの予言が当たりだしたら桜さんにもたのまないとね!」
「うん、もちろん。
別に僕の予言じゃないけどね……」
今日は結構時間を使った。
すごく有意義だったから問題無いけど。
「じゃあ、ダンジョンだけ気になるから見とくね。
ユイはスカートだからやめてね」
多少小枝や葉がはがれてても一人で問題ない。
汚れることも無いと思う。
実を言えば、【感知】【予測】【隠密】でいつもより早く着いた。
入口側に触って確かめたけど、晴れてたしそのまんまだった。
もしかしたら、わざと通報とかして先に金網設置してもらうべきかも。
跳び越えるのは楽勝だし。
あ、人が見に来たら嫌だな。
やめとこう、バレるまでこのままで行こう。
お読み頂きありがとうございます。
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