予言?
※今日5/07は00:05に続き2回目の更新です。読み飛ばしなきようご注意ください。
次は夕方以降更新予定です。
※5/07 12:25「人前では念話を避ける」説明挿入。
「あの記事は、間違いなく本当。
入手元がちょっとアレでね」
何か事情がありそう?
「自衛隊が嫌いな人達って知ってるかな。
そこの人がずっと見てたんだけどね。
自衛隊の写真は見せてもらった」
「ヨミケイの人がなんでそんな団体、人に?」
「潜入取材みたいな感じで、『あっち側』の話を聞いて回ってね。
それが、その人とはアニメの話で盛り上がっちゃって。
遠見野作品、って知らないか」
知ってるがそこはいい、そのまま話を聞く。
「別に変なアレじゃないと思うけど、たまに連絡してきたり。
今回は、自衛隊が出たから私のこと思い出したみたいで。
どこも記事にしてないし特ダネじゃないかって」
「それで時刻がはっきり書いてなかったんですね」
「ええ、最初はヤジウマ気分だったらしいけど。
マンションの間の駐車場にほら穴が出たんだけどね。
自衛隊見て『こりゃ、一大事だ』って」
「なんで桜さんなんでしょうねぇ~」
ユイ、そっちに話を持っていくんじゃない。
それに口調……。
僕が方向修正する。
「自衛隊っていうか、政府ですか?
何が起きたか伏せたかったんですかね。
呼び出されて釘を刺されて、あの時はお怒りだった、と」
「ふーん、高校生だからって侮れないみたいね。
そうよ。
こちらの情報はこれだけね」
「しつれいしますね。
洋、開けてー」
母がケーキを追加で買ってきたよう、3個とお茶のセット。
ニコニコしお辞儀して出ていく。
「ちょっと彼女と相談します」
先に打ち合わせるべきだった。
けど、話を聞くまでは分からないこともあったからな。
単純な話で良かった。
小声でユイと相談。
人前で見つめ合う念話は無しで。
「『アフれ』の事は時期をボカして話すべきだよね。
あとは……」
まずは、あの大国の事から。
大まかな事実だけ話しておく。
まるで小説、ラノベのような能力を得た人達の話は……。
「なるほどね。
あの混沌とした国だからそういう事もありそうだけど……」
「いえ、世界中で同じことが起こるはずです。
でも、日本の事なかれ……秘密主義と安全指向は……」
「うん、だいたい予想できるわね、その流れ。
自衛隊がその能力を独占するとか?
本当に起こればだけど」
「あと確実に起こるのは……。
あの生き物や、もっと違うモノが数ヶ月後に溢れ出すはずです」
「ちょっと、それじゃあ『関係なくね?』じゃ済まないって事じゃない!」
某チャンネルも読んだのかな。
とりあえず、すべて信じているかどうかは別にして、真面目に話は聞いてくれた。
実績があるからな。
いずれは『探索者協会』接触の助けになって欲しい。
けどまだ先だ。
明かせないことが多すぎる。
次に桜さんと会うのは先になりそうだ。
ユイと一緒に送っていく。
帰ると、母にユイの芸能界デビューの予定を聞かれた。
いきなり記者は来ないって。
個人的な付き合いということでごまかす。
名刺は受け取ったけど、取材だとか一切知らないよう。
桜さんナイス。
そして、ユイが気になることがあるらしい。
部屋に戻り話す事に。
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