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弱々でごめんなさい~現代ダンジョン物語  作者: 炉里 邪那胃(ろり じゃない)
第一章
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スキルラッシュ

 終業時間間近、既に60匹程度のスライムを全員が倒していた。


「では、各自記録を見ながら担当者に報告するように」


 まず、佐藤さんから報告。

「えーと、レベルは3だったのが……」


「佐藤君、スキルや特別な変化のみでいい」

「なら、特にありません」


 僕はレベルが初期値だったので3つも上がった。


 そして、スキルは剣の技の各種が2個づつ出たが。

 槍らしき技まであって収拾のつかない状態に。

 スキルの数も僕の脳もぐちゃぐちゃ……。


 終了前にレベルが4に上がると統合されたようで【総合剣技】に。

 多分、槍の技が入っていたせいかも。


【聖魔法】は全くの予想外。

 ラノベを読み過ぎたか……。


 ステータスの件、なるほどと思った。

 伸び方が極端に違う。

 既に、体力が魔力のほぼ半分……。



  名前 : ヨウ ハマベ 年齢 : 25

  種族 : ヒト

  ジョブ: 

   レベル : 4(+3)

   体力 : 8/9(+2)

   魔力 : 15/17(+6)

   強さ :8(+1)

   丈夫さ :9(+2)

   知力 :16(+5)

   器用さ :16(+5)

   敏捷 :16(+6)

   運 : 77

  スキル :

   【総合剣技】(新)

   【鑑定阻害】〈隠蔽〉 【偽装】〈隠蔽〉

   【火魔法】 【土魔法】〈隠蔽〉 【聖魔法】〈隠蔽〉

  称号 :

   ラッキーパンチ、キリ番



 なるべく辻褄が合うように報告しないと。


「あの、剣の技が増えていってまとまったようで。

【総合剣技】になりました」

 嘘はついていないが、詳細を突っ込まれたらまた考えよう。


 教官は何か言おうとして飲み込んだようだ。

「以上だな」


「いいえ、【火魔法】らしきものが出ましたすみません。

 以上です」


「なぜ謝る……まあいい。

 気持ちは分かる」



 最後に、他の訓練隊員のスキル等の情報は守秘義務があるというお達しが。

 漏洩時の罰則等については各自で再度確認するようにとの事。




 何事もなかったかのように帰宅した。


 仕事のことは忘れよう、と普通ならなるところだけど。

 そもそも興味のあったスキルや魔法、そして(くそ)ステータス。


 この7年、毎夜妄想していた。

 閃光のように次々モンスターを斬り、ダンジョンを進む自分を。


 考えていたのとはちょっと、いやかなり違ったが今の自分が居る。


 魔法を磨いて強くなれるかも。

 でも僕が描いた理想は潰れてはいない。

【総合剣技】


 魔法もそうだが、確か練度で数字が出ると聞いた。

 練度が上がれば魔法は効率が上がって強力に。

 技などはどんどん強くなり、スキル外の肉体強化もあるらしい。

 ネットや書籍の情報だけど。


 せっかく隊にいるんだから聞いてみなければ。



 落ち着かないまま夜のルーチンを終え、ベッドに入る。


 やはり思い浮かぶのは、閃光のように次々敵を斬る自分の姿。

 近づいた、という想いが体に満ちている。


 眠りに落ちる……。

お読み頂きありがとうございます。

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