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第8話 覚悟
"悲しみ"
悲しみを知った分強くなるんじゃない
悲しみを知った分
悲しみを味わいたくなくなるだけだ
僕はそこで気づいた。
彼女はガンで
あと少しの命
そこで彼女を幸せにしてあげられるのは
僕だけなんだ。
「浩一さん
少し用事が出来ました。
先に病室へ行っておいてください」
浩一さんはきっとわかっていたのだろう
僕が覚悟を決めた事を
「じゃあ、先に行ってるね。
受付には伝えておくよ」
僕は走り出した。
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「彼、いい人だね。
優しくて冷静で
いざと言う時は覚悟を決めれる人だ」
と浩一は言う
「でしょ?
私が、、選んだ人、、なんだから、、、疑わないでyゴホッ、、」
と彩は咳をしながら答える。
「ごめんな、
でも見ておきたかったんだよ
彩の恋人を、、ね」
と浩一は窓の外を見つめる
「大丈、、夫、、私は、、彼には、、まだ、、
告白、、されてない、、もの、、、」
そう言って彩は病院の外を眺めた。
お読み下さりありがとうございました。
ついに最終回目前!
最後までよろしくお願いいたします