第2話 約束
"青春"
それは大人と子供の境目である
中学生から高校生の間の時期のことを指すが
青春は恋ととてもよく似ている
彼女に神社に訪れた理由を尋ねると
「それは、ヒ・ミ・ツ♡
でもきっといつか教えてあげるね!」
と言いながら元気そうに微笑んだ。
彼女は僕に対して
とても率直に好意を向けてくれていた。
それなのに僕は
「あ、そ、そうですよね、、、」
と何故か落ち込んでしまっていた。
そんな僕に対して彼女は
文句ひとつも言わずに
「それに、人に話したら叶わないってよく聞くでしょ?だから、叶ったあとで教えてあげる〜!」
とにっこりと笑った。
そこで僕はある失態を犯してしまった
「あ、そ、そうだ!こ、今度君の家に遊びに行ってもいいかな?そうだ!今度は違う神社に、、、」
そこまで言って僕は気がついた。彼女の顔にあった笑顔は消え去り、悲しそうな顔を浮かべている事を。
「あっ、、、ご、ごめんね、、初対面なのにこんな事言って、、気持ち悪かったよね、、、ごめんね、、、」
と僕は思いつく限りの弁解の言葉を口に出す。
「あっ、違うの、、君が悪いわけじゃないんだ、、!一言で言うのは難しいけれど、、今は遊びには行けないんだよ、、、」
と彼女が謝罪をする。
「今はその、、、本当は家に居なきゃ行けないんだ、、、だからごめんね、、、」
と彼女は必死に謝罪する。
「えっ、、、いやその、、」
と僕がどう返せばいいか迷っている間に
彼女は
「きっと、、、いつか一緒に遊びに行こう、、!
絶対に行こうね、、、!約束だよ、、、!」
と彼女は僕の手を掴み、指切りげんまんをする。
「あ、、、え、うん、、!約束だね!」
と僕はぎこちなく返した。
お読み下さりありがとうございます。
まだまだ話の序盤です。
是非これからもよろしくお願いいたします。