表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
僕、チート能力がないんですが  作者: 佐神大地
異世界に転生しました
2/67

チートはペットが持ってました

スコティッシュテリアの登場です



フラグはすぐに回収された。

森の探索を始めて5分、僕はゴブリンの群れに囲まれていた。

その数3匹。絶体絶命だ。

ちなみに鑑定さんによるゴブリンはこんな感じだ。


--------------------

ゴブリン


ファンタジー世界定番のモンスター。

強くもないけど、この世界では雑魚モンスターじゃないです。

--------------------


なんでやー。鑑定さん、明らかに俺専用の説明をしている。

って、ツッコんでる暇はない。

このままだと、ゴブリンに襲われてゲームオーバーだ。

ゴブリンはニタニタ笑いながら僕に近づいてくる。

その笑いがをがすごくむかついたが今はそれどころではない。


逃げるか?

3匹相手に逃げ切れるか。

・・・無理だな。


祈る?

あの神様に?

まず、助けてくれないよな。


命乞い?

助けてくれるかな?

いや、無理でしょう。



このままではゴブリンに嬲り殺される未来しか見えない。

えっ?戦うって選択肢がないって?

そんなの無理に決まってるじゃん。


僕は覚悟を決めた。


「ひと思いにやってください。」


僕はへなへなと座り込むと目を閉じた。


ガサ、ゴソ、ガブ、ガタ、ゴト、ガブ

何が起こっているのだろうか?


・・・・・・


いつまで待っても、ゴブリンの一撃は飛んでこなかった。


「くーん」


何かが僕を舐めた。

驚いて目を開けると僕の目の前には一匹の犬がお座りをして、僕の顔を覗き込んでいた。

その向こうには無残なゴブリンの死体が転がっているのだが、僕はその犬に目が釘付けだった。

なぜならそこにいた犬は前世で僕が飼っていた犬と瓜二つだったからだ。


「・・・・・・ソラ?」


僕が呼び掛けるとその犬は尻尾を振りながら甘えてきた。

間違いない、ソラだ。

どうしてこの世界にいるのだろうか?

ソラに聞いてみても首を傾げるだけだ。

そうだ。鑑定さんに聞いてみよう。


--------------------

ソラ

種族 スコティッシュテリア

年齢2歳

職業 従魔


スキル

身体強化(神)

探知(極)

幸運


称号・その他

転生犬

リーンの従魔

犬神の眷属

忠犬

--------------------


どこから突っ込んでいいのか分からないが、どうやらソラも一緒に転生したようだ。

それにしても、ソラのスキルと称号は多いな。

僕とは大違いだ。

ちょっと確認してみるか。


--------------------

身体強化(神)


身体強化スキルの最上位。

--------------------


最上位スキル!?

本当にチートスキルをもらっている。



--------------------

探知(極)


周囲の状況を知ることができる探知系の上位スキル

--------------------


これも上位スキルだ。

まあ、犬だし耳と鼻が良いから当然だよね・・・・



--------------------

幸運


自身、および周囲の者に幸せを運ぶ

--------------------



何気にいいスキルだよね。

でも一緒にいたら僕もおこぼれにあずかれるな。



--------------------

転生犬


異世界から生まれ変わった犬

飼い主の後を追い、異世界に転生してきた

ちゃんと強力な能力(チートスキル)や神の加護を持ってますよ

--------------------


・・・・・・

鑑定さん。

誰かの意志が入り込んでません?



--------------------

リーンの従魔


リーンの従魔である

--------------------


これは・・・そのまんまだな。



--------------------

犬神の眷属


犬神の加護を受けたものの称号。

ステータス、スキルの効果が倍になる

--------------------


えっ!?

ただでさえ、チートスキルがさらに強化されるの!?



--------------------

忠犬


主人を慕って異世界までついてくるなんて!

リーンの従魔でいるかぎり、不老にしてあげる

--------------------


完全に神様の言葉だよね、これ。



それにしても、ソラはちゃんとチート能力を貰っていたようだ。


「僕は貰えなかったけど、ソラはちゃんと貰えて良かったね。」


僕がそういうと、ソラは「僕がずっといっしょにいるから安心して」と擦り寄ってきた。

うん、いい子だ。





そうそう、ソラについて少し説明しておこうと思う。

誰にって?

そんなのきまっているでしょう。

そこのあなたにです。

ソラの犬種、スコティッシュテリアはイギリスのスコットランド原産の犬だ。

黒毛で胴長短足、筋肉質、頭が大きい。

体重は約9キロぐらいの小型犬だ。

性格は頑固者でちょっとわんぱくだ。

主人には忠誠を示すが、他人には無関心を示すことが多い。

もともと猟犬で素早い動きと力強さを併せ持つ。



僕が知っているのはこんなところだ。






スコティッシュテリア(ソラ)の仕草は作者の飼っているスコティッシュテリアを参考にしています。

「我が家のスコティッシュテリアとは仕草が違う」などの意見は一切受け付けておりません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ