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高安女子高生物語  作者: 大橋むつお
92/112

93:〔テストの終わりと、その始まりと〕

高安女子高生物語・93

〔テストの終わりと、その始まりと〕




 出来不出来にかかわらず、テストの最終日、終わった瞬間は嬉しい!


「ウワー!」「終わった!」「ホエー!」「やったー!」と言う感激と、開放感と、達成感やらやけくそやらのため息とも歓声ともつかへん言葉で教室が満ちた。



 うちと美枝とゆかりのAMY三人娘と麻友とで、放課後カラオケに行く話が一遍にまとまった。その直後担任のガンダムが入ってきてホームルーム。終業式までの短縮授業の説明。

――なんでテストのあと休みにせんかなあ――

 両親揃って元教師いううちは、昔の学校は期末テストが終わったら試験休みがあったん知ってる。週休二日制になって授業時間が足らんいうので、期末テストのあとも授業をやるようになった。

 せやけど、週に二回7時間目の授業やったり、土曜に検定なんか持ってきて、実質的には不足分は消化されてる。うちは納得でけへんけど、元来「そのとき少女」。とりあえず、今日が楽しめて乗り切れたら、それでええ!


「えーーーと、このあと文化祭についての取り組みをせなあかんねんけど、安室、南、なんかあるか?」

「あ、もううちはサンバて決まってますから、企画書も生徒会からもろて書けてます」

「せやったな。ほな、なんか係とか決めることないんかい?」

 どうやら、ホームルームは30分ぐらいはやらなあかん縛りがあるみたい。

「細かいことは、いくつかありますけど、よそのクラスの出方も見た方が決まらんこともありますから……まあ、サンバのリーダーの決定ができた方が……ええかな?」

「あ、それ、あたしがやります!」

 麻友が立候補。あっさり決まってしもた。

「サブリーダーが、何人かいると思うさかい、あたしと美枝と明日香の三人で、さっそく今日からやります」

 カラオケに、サンバの実技講習いう名目が、あっさりついてしもた。


 結局、机を整理して、みんなで5分ほど掃除してしまいになった。よそのクラスよりも早よ終わってラッキーやった。


 食堂で燃料補給してる時に関根先輩からメール――今日はなんか予定あんのか?――

 ちょっと心が動いたけど、カラオケのスケジュールが決まってるんで――文化祭の稽古が入ってます――と返す。


 燃料補給して、すぐにカラオケに出張る。



「まあ、時間はたっぷり。サンバの前にテンション上げとこか!」

 セロテープと女子高生の屁理屈は、どこにでもひっ付くさかいに、うちらは三時間ほど歌いまくって、大フィーバー!

「ちょっとは、サンバもしとこか?」

 ゆかりが、そう言うたときは、もう4時前。

「じゃ、基本からいくわね」

 麻友が立ち上がって、基本のステップを示してくれた。ここまではよかった。次に体をスクランブルさせるような独特のシェイクの練習に入ったとき、美枝がしり込みをした。


「あたし……でけへん」

「美枝……」


 うちは、一瞬なんのことか分からへんかった。麻友は、いっそう分からへん。


「あたしが代わって言うわ。ええな美枝?」

「……うん」

「あたしらだけの秘密にしといてね……美枝……妊娠してんねん」



「「「………………」」」



 空が落ちてきたみたいなショックやった……!


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