概説
一年に一度、満月の夜に流星群が降る夜がある。
その流星群は光の珠であり、星導師の素質の有無を示すふるいでもある。
少女がその光を浴びた後に、しばらく身体が光っただけであれば素質は無し、その後胸から淡い光がゆらゆらと飛び出せば星導師見習いの素質ありと見なされる。
胸から産まれた光は、その者の周りをゆるやかに廻っているが、しばらくすると星形のチャームに姿を変える。
そのチャームは、唯一無二のその少女専用の術具となる。
一度開花した星導師の素質は死ぬまで無くならない。
星導師が他の人間と違うのは、宇宙から降り注ぎ、酸素や窒素のように空気に混じっているとされる高次自在結合粒子、"光煌粒子"を操る能、"星導"が開花する事による。
光の珠を受けた事により、常時身の周りに展開されている光の力場を媒質とし、"想い"の力をフォトンエーテルに伝播する。どんな性質にも物質にもなりうるフォトンエーテルを、想いの力で望みのままに変質させる。それが、星導師の術の根幹である。
光の力場は身体全体を膜のようにうすく覆っているものであるが、この濃度が高く、厚みが厚いほど、星導師の力は強いとされる。
その為、"制服"は、身体全体に均一化されている光の膜を身体の一部分に集め、光の力場の出力を上げる機構となっている。
主に出力を強める部分としては、足の裏や手により多くの力場が集まるよう設計されている。
そういった機構をまとう事で、伝播の収斂になれていない者でも、制服を着ればフォトンエーテルへの想いの伝播が可能となるのである。
また、チャームは想いの伝播率を高める為の拡想機能を持っているため、制服とチャームさえつけていれば、どんな初心者でも星導術が使える事になっている。
チャームの他の機能としては、内部に個人的な異次元空間を持っている為、あまり巨大なものでなければ収納をする事が出来る。
以上2つが星導師の基本的な装備であり、多角的に星導師をサポートする装備となっている。
ちなみに、制服はチャームへの登録制であり、デザインや機能の交換が可能である。