3/15
上層民と下層民
この世界の基本は浮島での暮らしである。
ただ、島であるため、住居を構えられる場所はそれほど多くない。そのため、限られたものしか浮島には住めないことになっている。
浮島に住むことを許された人々のことを、上層民と呼ぶ。
浮島は、発生したゴミを埋め立てるような場所も無いため、燃やせないゴミについては島の端から投げ捨てるのが基本。
また、水が湧く場所に乏しいため、海からの給水に頼っている。
海の水を採取し、飲める水に精製するのはかなりの重労働となるため、賤業とされていた。
賤業に着くものや、浮島に住む事が出来ない貧民、追放刑に処されたものが海上に暮らしており、それらのものは、下層民と呼ばれていた。
下層民は、浮島から落ちてくるスクラップを拾い集め、木や鋼鉄製の独自の島を作り暮らしている。
ただ、天候の変動が激しく、魔物がいる海での住環境はとても過酷である。