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ブーツをはきたい猫  作者: いちもも
9/12

ブーツを購入しました

一緒に行くというルドルフを置いて私は町に向かった。


馬車を使わなければ間に合わない、がルドルフと行くと二人分の運賃がかかる。

大体あんなイケメンが古着でサイズの合わない服なんか来てうろうろしてたら目立って仕方ないっつーの!


とりあえず、王様の家来が履くようなかどうかはわからないけど、そこそこ立派なブーツを値切ってなんとか購入。

お金なくなっちゃった…。

他の服とかも欲しかったけど手持ちもないしで、ブーツのみをもって粉引き小屋へ帰って来た。





「あー疲れたよ。ただいまぁ!」


「ジーナ、お帰り。」


ルドルフは行ったときと同じ場所で待っていた。


「もう、すっかんぴん!お金なくなっちゃったよ!ブーツしか買えなかったから服はそれで我慢してよね!」


私はルドルフの胸にブーツをずぃっと押し付けた。


「ふむ、少々地味で生地も薄いがいけるだろう。」

受け取ったブーツを前後左右から確認している。



「これでもかなり高かったのよ。それで一門無しで絶賛不幸中の私はどうやったら幸せになれるんでしょーかねぇ?」


嫌みのひとつでもかまさなきゃやってらんないわー!


「心配ない。ジーナは必ず幸せにする。」


真っ直ぐに瞳を見られて真面目な顔のイケメンに言われたら、ちょっと赤面してしまった。

うぅ、恥ずかしい。



そうして、ルドルフは近くにあった椅子に腰かけてブーツをはきはじめた。

サイズ大丈夫かな?一応だけど確認はしたよ。


両足ともはきおえると、ルドルフはかかとをとんとんとうちならした。


「うん、いいな。では!」


そういうとルドルフの回りに風が起こって一瞬にしてお古の服が立派な騎手服姿になった。


青地に飾りやボタンが金で装飾は少ないが細身のルドルフによく似合う。マントも青だが裏地は黒で飾りはやはり金だ。


「このブーツではこれぐらいだろう。」


「え?なに?なんなの!」


一人で納得しないでよ!


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