私が主人ですか
「ルドルフ?」
「あぁ」
頷くど変態
「私の猫と同じ名前。」
「あぁ」
再度頷くど変態
「ルドルフ?」
「なんだ。」
青い瞳を細めて嬉しそうに返事をする。
ちょっと可愛い。てか言ってる場合ではない。
頭が混乱してきた。
「あなた、猫?」
「そうだ。」
いやいやいや!
どー見ても猫じゃないからね!
ちょっと貴族風イケメンだからね!
「ないわ、これはない。」
急に目眩がしてきた。私までおかしくなったきたよ。
「なにが、だ?」
「いや、猫が人になるはずないよ。」
「ある。諸事情でな。」
「諸事情で片付けないでよ!」
うぅ、頭いたい~!
考えるのしんどくなってきた、
「もう、いいわ。考えても仕方ない。で、猫のルドルフはどうしてこんなことに?」
「うむ。ジーナに幸せになってもらいたくてな。俺の主人だから。」
うぅ、なんか恥ずかしくなってきた。
「や、まぁそれはおいといて、私を幸せにするって?」
「ああ、そのためにはまずはブーツだ。」
最初に戻ったわ…。
どんだけブーツがいるんだ!
なんかよくわからないが、自称猫のルドルフは私を幸せに幸せにしてくれる、のか?
仕方ない。町に向かおう。今から出ればなんとか夜までには戻ってこれるはず。