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ブーツをはきたい猫  作者: いちもも
6/12

脅されました。

はやくしろ、と言わんばかりに私に向かって手を出してニギニギと動かした。


「ゃ、あの」


「買ってくる、金を。」


その前に服だろぉがぁぁ!このど変態が!!


「その前に服を着ないと、捕まっちゃいますよ。」


「ふく?」


男は目線を下にして自分の体を見つめる。


前をかくせぇぇー!


「服はあと。」


「先だ!!」


思わず声をあげてしまった。服より先にブーツってあんた。


「ではお前の来ている服をくれ。」


何で!入るか!入ったとしても誰がやるかぁ!このど変態が!!

心のなかでは悪態をつきながら、出てくる言葉は弱々しい


「いや、無理です」


「だったらどうすれば?」


しるかっっ!


「そうだ、ジーナが買ってきてくれ。」


なんで私がそんな事を。

はっ、でも買ってくる口実にこのど変態から離れられる。


「あ、はい。」


私はこのチャンスを逃がさない。


「お金は?」

念のため聞いてみる。


「ない。」


ですよねーー!

全裸だし、お金隠すとこもないもんね!

聞いてはみたけど私が出すのか。いやもう戻ってきませんけどね。


「じゃ、行ってきます。」

くるりと回ってドアへ向かう。


「もし戻ってこなければ、お前の家にこのまま行く。」


オーノー!

なんで家を知ってるの??!

ど変態の上にストーカー!?

私と分かっててこんなことを?

そういえば、名前教えてないのにジーナって言ってたし。


怖いっ!

凄く怖い!!


流石に全裸で撃ちにこられたら間違いなく私が追い出される。

変態の知り合いはイランとか言われる!


「必ず、戻ります…。」


私はなけなしのお金を握りしめドアを開けた。



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