変態さんこんにちは。 2016 4/22編集
ブルブルブルー…
「ルドルフ!」
震えがひどい、さっきまでは普通だったのに!
ルドルフを抱き上げて膝にのせ、ぎゅうと抱え込んだ。
…ブルリ!
「わぁぁ!」
私の目の前を一瞬白い煙のようなものが覆う。思わず目をつぶってしまう。
そして急に膝の上が重くなって、ふわふわの手触りがしっとりとした手触りに変わる。
「え?なに?」
ゆっくりと目を開けると私の膝に座る青年がいた。
は、だ、か、で。
「ぅわぁあ!」
変態だ!
こんな田舎の粉引き小屋の地味な女(結構気にしている)の膝に変態が乗っかっている!
全裸なのでスカートをはいてるとはいえ、男のお尻の感覚が近くて固まってしまう。
割りとくっついているので前部分は見えないのが救いだ。
「ひぃい!どいて!でも離れないで!前が見える!ってかなんで裸で、いやぁぁ!」
無言で座っていた男は私の声がうるさいのかすぅっと目を細めて私の口をその手でふさいだ。
あぁあぁぁ!怖い!もうなんなんだ!私が何をしたんだぁ!
パニックになって知らないうちに泣いてしまっていた。
それを男は残った手でこすった。
「なくな。」
密着しているせいかお腹に響く低い声。
「なくなよ。」
私の目からは絶えず涙が溢れている。
男は手で拭うことをやめて、ゆっくりと私に顔を近付けると目の前には赤いものが見えた。
あれ?
それが男の舌だと私の頬をナメる感覚で初めて気が付いた。
舌?舌!
え?なにこれ!
あまりのことに涙は引っ込むと満足そうに顔を離し私の上から降りた。