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ブーツをはきたい猫  作者: いちもも
2/12

求職中です。


とりあえず町に出てみることにした。

私の村からは乗り合い馬車で2時間ほどだ。

運賃はかかるが仕方がない。


町は王都に向かう街道沿いにあり、ここからさらに各所へと街道が伸びていく。

だから物も人も多く行き交い、活気がある。


「ここならきっと仕事があるはず。」

にゃう!



何故かルドルフもついてきた。


色んな店が出ている。

仕立て屋、家具屋、帽子屋、八百屋に、肉屋…


出来たら住み込みが有難い。


まずはやったことのある仕事から声をかけてみる。





「…はぁ」


ダメだ。

全く。箸にも棒にも引っ掛からない。

何がダメなんだろ。


初めは何件かの食堂に声をかけたが、今は手が足りてるとか、望んだ分の給金がでないとか、最悪なのは見た目が地味だからと言われたこと。


確かに地味だけど、一生懸命さでは負けないし、仕事はちゃんとできるわぁ!バカにすんなぁぁ!と言いたかった。言わなかったけど。


あとは片っ端からお願いした。

けど全滅…なんで?タイミング?


とぼとぼと歩いて行くと、どこからかルドルフが出てきた。


途中まで一緒にいたのにふらっといなくなってた。


にゃあ


「ルドルフぅ、ダメだったよー!全部。10件ぐらい回ったのになんでぇ?」


ルドルフを抱き上げてぎゅうっと抱きしめた。


にゃぐぅ


頭をぺしぺしと叩かれた。


「あ、苦しかった?ごめんね。」


手を離すとルドルフはブンブンと尻尾を振った。

あ、ちょっと怒ってるね。


でもにゃんこパワーで癒された。

よし、明日も頑張ろう!


明日はやったことない仕事でも探してみよう。

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