表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

ストーカー

作者: 独歩

「ピンポーン」

「はーい」

「あ、毎度どうもー、ストーカーの田中です」

「またあなたですか!今度来たら警察呼ぶって前回言いましたよね!?」

「いやぁー、しつこいのは重々承知なんですけど、まだ言ってないことがあったなぁと思って」

「なんですか!?」

「私、家事できるんです!!」

「ああ、そうでしたか。じゃあ中へどうぞ・・・ってなるわけねーだろ!」

「でも男性の一人暮らしは何かと不便じゃないですか?」

「お前が闖入したほうがもっと不便じゃ!それ以前に何をアピールしにきてんだよ!マヂで警察呼ぶからな!」

「 待ってください!!」

「何だよ!?」

「私、ガッキーに似てるってよく言われるんです」

「ほう、あなたの度重なるストーカー行為を目の当たりにして、友人及び人間の知り合い一人もいないのは確定なのに、まだそんなことを宣いますか?」

「本当なんです!街を歩いてるときにガッキーだっ!て言われたような言われてないような、自分以外の人間が歩いていなかったようないたような」

「要はガッキーとは言われおらず、脳内で言われたということですね。ていうかなんでガッキー引き合いにだしてんだよ!」

「だってあなたの携帯の待ちうけも、トイレに飾ってあるポスターもガッキーじゃないですか」

「お前洒落にならんレベルのストーキングしてくれてんな! あーもうマヂ警察呼ぶ今すぐ呼ぶ!」

「まだこの程度じゃ民事不介入段階なんで、警察は動いてくれませんよ」

「なんちゅう忌々しい知識を持った変態なんだ・・・。じゃあこっちも実力行使にでるぞ!いくらなんでも腕力で俺に勝てると思うなよ!」

「確かに腕力ではあなたには絶対勝てないです。でもこういうときのために、大東流合気柔術の段をとりました」

「もうストーカーとかしないで真っ当な生活送れよ!その努力を他の方向に向けてくれよ!」

「だってあなたが危険な時誰が助けるんですか?」

「今がその危険な時だよ!そんで相手はお前だよ!」

「ピッキングも覚えたのでそろそろ中に入りますね」

「うぁああああ、包丁!包丁!包丁どこだー!!!!」


「ようやくお互い顔を合わせられましたね」

「・・・・・・・・・・・ガッキーそっくりだね」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ