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大罪と魔女シリーズ

炎の魔女と憤怒R2

作者: リィズ・ブランディシュカ



 その魔女は怒りに身を任せて行動はしない。


 怒りに支配された行動。


 それは愚かなことだから。


 感情に支配されたりはしないのだ。


 だからその魔女は、ただ淡々と炎で地上を焼き払うだけだ。


 炎で大地を嘗め尽くし、愚かな人間たちを燃やし尽くしていくだけ。


 逃げていくものも逃がさない。


 逃げていかないものも、逃がさない。


 焼き尽くすべきものは、すべて逃がさない。


 炎の魔法で、みんな一掃していく。


 その行為に怒りは邪魔だ。


 なぜなら、感情のままに行動すると、必ず余計なものが生き残ってしまうから。


 だから、しっかりと、計画的に、理性的に、焼き尽くす。


 愚かな人々を焼き尽くす。


 隅々まで、焼き尽くす。


 救いようのない者達を焼き尽くす。


 救いたい他のもののために、焼き尽くす。


 あれはきっと、生きていても何もならない。


 誰かが意見をすればただそれを鵜呑みにするだけで。


 自分の頭できちんと考えはしないいのだから。


 ただ、物を知っていると言い張るだけの、自分を賢いと言い張るだけの。


 ただの、ただの、愚か者なのだから。



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