表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/18

第9話 言易行難の冒険者

 カイムに連れられて約3時間(そのうち1時間半は道に迷っていた時間だ)。ようやく洞窟が見えてきた。

「さて、到着だ」

「本当にやるの?」

「本当にやるぞ」

 正直な話……というか、普通に不安だ。

 疲れてるし、敵の情報もろくに知らない。

 僕は死ぬのだろうか。

「ま、死にやしねえよ。少なくともビクついてるうちは」

「だったらカイムが死ぬことになるよ」

「そんときはそんときだな」

「その時になったら僕も死ぬんだけどな……」

「ま、さっきも言ったが、俺らに頼むようなことだ。死ぬほどのもんじゃないだろ」

 そうは言っても、やっぱり怖い。

 相手が弱かったとしても、命のやりとりをする羽目になる。

 冒険者になるということがどういうことか、僕はわかっていなかったのだろう。

「つっても、あれはどうしようもないことだ。今から起こることだけに集中しろ」

 カイムはそう言って洞窟に入っていった。

 仕方ないので、僕も後に続く。

「おっと、そうだ。ここで魔法のレッスンってのもアリだな」

「唐突だね」

「今思いついたからな。んで、肝心の内容だが、この場で松明を創り出してくれ」

 こいつ、松明を忘れたな……。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ