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第22話 読み忘れ

攻略bookにはこんなことが書いてあった。

--------------------


死亡すると、1層に戻る。

全モンスターのLv.が1.5倍になる。


--------------------


「21層は攻略bookによると、オーガが出てくるはずよ。弱点は氷と水だから、翔子と武お願いね。」

「おう。任せとけ!」

「はい!頑張ります!」


この層は2人に攻略を任せたが、ほんとに一瞬だった。

ここで改めて思い知らされた。この攻略bookは本物だと…


その後も攻略bookに頼りきった攻略だった。

攻略bookに書いてある魔法を用意すれば、簡単に倒せることが出来たからだ。


「相手はキングゴーレムよ!弱点は風と水!一撃で倒せば報酬もあるわ!」


「ここは任せて!みんな!」

翔子がそう言って、俺たちの前へ出た。


21〜24層は魔法攻略だったので翔子に任せることが多かった。それで自信をつけてくれたのだろう。


「一撃で決めます!"タイフーン"!」

MPを最大限に使って風属性最上級魔法を放った。

前よりMPも格段に増えてるため、威力も天と地の差だ。


「やったぞ!一撃だ!」

そう。翔子は一撃で倒せたのだ。


「「「「よっしゃーーー!」」」」


条件が達成されました。ユニークBOSSが出現します。

急にアナウンスが聞こえた。ユニークBOSSだと……?


攻略bookにはこんなことも書いてあった。

-------------------


・25層 BOSS キングゴーレム

<弱点>風魔法、水魔法


<報酬>①Lv.100000up ②不明


<裏報酬>キングゴーレムの核<詳細>

条件:一撃で撃破


--------------------

<詳細>

条件が達成されると、ユニークBOSSが出現します。それを倒すことで裏報酬を獲得できます。


・ユニークBOSS ミスリルキングゴーレム

推奨レベル:Lv.15000000


※80階層で出るボスと同じですが、攻撃パターンが変わってきます。

---------------------


4人は決して慢心なんかはしてなかった。


「さらに強そうなのがきたぜ……!翔子!鑑定頼む!」

「うっ……。ミスリルキングゴーレムLv.10000000です。」

「「「え…」」」

この時4人は思った。攻略bookは正しくなかったのかと。


答えは否。


単なる4人の読み忘れであった。


この事実に気づくのはもう少しあとのことである。


この戦いは刹那的だった。

俺たちのことをひと振りの殴りで倒した。


「う、うう…。はっ!やっぱり生きてたか…。ここは1層だよなぁ…。」

「せっかくあそこまで行ったっていうのにっ…。」

「攻略bookはなんで書いてなかったんだよっ、」


そうして、4人で改めてみると、ちゃんと書いてあった。

そして気づいた。単なる自分たちのミスだと。


「私たちの読み忘れってことね……。」

みんな相当落ち込んでいる様子だった。


俺も物思いにふけていた。

武はと思い、見てみるとなんか一生懸命攻略bookを見ている。


はぁ。今更何を見てるのか……


そう思ってると、武が叫んだ。

「うぉ!」

「どうしたんだ?」

「どうしたのよ。」

「・・・・・」

武以外は変わらぬ様子だった。

10秒後までは……


「このダンジョン、転移魔法が使えないのは知ってるよな?だけどあらかじめ用意されてる転移魔法は使えるらしい。それが各ボス部屋に隠されている。

あの石碑の裏だ。」


「「「え?!」」」


驚きのあまり、声も出なかった。

2人もその様子だ。


そして武は続けた。

「そして石碑の裏のくぼみを押すと、転移魔法陣が出現する。そうすると踏破済みの次のBOSS部屋へ転移されるらしい。BOSSは毎回やらなきゃいけないが、圧倒的に楽なはずだ。」


この時初めて武はみんなに心から感謝されたのであった。



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