表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
24/30

第18話 2度目の失敗

俺らは大幅に上昇した自分達の力に感動していた。


「相当強くなってきたな。」

「そうね。でも、今の私たちの実力はこのダンジョンでまだ下の方よ。」

「げっ。そうか…まだ15層だもんな。まだ始まったばかりってか。」

「道のりは長いですぅ。」

「油断してたらこの前みたいなことになるから、慎重に攻略していきましょう。」

「当たり前だ!頑張るぞっ!」


「「「「おぉー!」」」」


それぞれの戦い方が固定されてきた。今も前みたいに、順番に戦闘をしている感じだ。危険な時やボス戦はみんなで戦うが、それ以外は基本1人だ。


ここで、それぞれの今の戦い方を見てみよう。


-誠-

16層の敵はまたアンデッド系モンスターだった。

もしかしたら20層までそうなんではないか……

そんなことを考えていた誠だった。


すると前方からゾンビジェネラルが3体近づいて来た。

「"リチャード召喚"!そっちの1体は頼んだ!」

「お任せください。」

「こっちは任せろ!ホーリーサークル!」

そう。この魔法は対アンデッドの浄化魔法だ。

ボスとかでない限り、倒せてしまう。

リチャードも簡単に配下にしてしまうため、アンデッド系モンスターはとても楽に攻略出来た。


-武-

「おっ!来たか!」

「グエェェェェア!」

相手は17層の魔物、ゾンビロードだ。

「"スロウ"!よし、いくぜっ!オラァ!」

武は対アンデッドの魔法を所持していないため、

状態異常を付与させ、お得意の武術で倒す。


こんな感じで、武も自分なりの戦い方を見つけたようだ。

「おっしゃあ!」


-翔子-

「来ましたね!」

翔子が相手にしているのは、18階層のオークゾンビだ。普通のオークよりも大幅にステータスが上がっている。だが、翔子にとってゾンビなど敵ではなかった。

「"インフェルノ"!"ボム"!」

「グエェェェェ……」

ゾンビが苦手とする火魔法で仕留める。


しっかりと弱点を見抜き、そこを突く。それが翔子の戦い方だ。


-雫-

「行くわ。"ナビ"あいつの弱点は?」

「キングゾンビの弱点は火と聖、光です。雷も有効です。」

言語理解のスキルのおかげで流暢に聞き取れるようになったらしい。

「ありがとう!じゃあこれでどう!"メテオフレイム"!"プラズマキャノン"!」

巨大な爆炎と雷が混ざり合い、敵を包み込む。

もちろん瞬殺だ。

「やったわ!」


雫は新しい固有スキルのナビを活用し、能率的に戦闘をこなしている。

さすがとしか言いようがない。


このような感じで、それぞれが自分の戦い方を見つけ、懸命に戦っていた。


20層にたどり着いた4人は少し話し合っていた。

「どうしましょう。ここでガチャを引くべきかどうか。」

「確かになぁ。恐らくボスはアンデッド系だからリチャードに頼めば行ける気もするんだけどな。」

「そうね。そうしましょう。ガチャはボス戦の後にしましょうか。」

「うん!」


この選択がのちのち後悔するものになるとはまだ誰も知らない。


ボス部屋に入ると俺らと同じぐらいの背丈の奴の影が見えた。


「翔子!鑑定頼む!」

「はい!"鑑定"!え……」

「どうしたのよ。早く教えてちょうだい。」

「はい…相手はヴァンパイアロード。レベルは…120000です!…」


「「「じゅうにまん?!」」」


「くそっ、油断した…!。"リチャード召喚"!

リチャードあいつはいけるか?」

「くっ、すみませんあいつと私は階位が同じなので出来ません……!」

「やっぱりか…」

俺は絶望した。唯一の方法が絶たれたのだ。


でも諦める訳には行かない。

「やれるだけやるぞ!」

「そうね。やってやりましょう!"ナビ"!あいつの弱点は?」

「ヴァンパイアロードの弱点は聖光魔法です。」

「聖光魔法?!そんなの聞いたことないわ!」

「どうするんだ!勝てないのか?!」


みんな困惑している。ヴァンパイアロードまだこちらに気づいていないようだ。不幸中の幸いだ。


あ…待てよ?

「聖光魔法……なんか見たことあるような気がする 。」

「本来ですか?!誠くん!」

「ああ。見てみるよ。"ステータスオープン"」

そこにはこう書いてあった。


聖光魔法獲得可能 (yes)

<条件>聖魔法Ⅴ、光魔法Ⅴ取得


「よし!あったぞ!yes!よし!これでいけるっ。

"グランドホーリーサークル"!!!」


「?!グアァアァアアァァア!」


ヴァンパイアロードは消滅した。勝てはしたが、これはやはり油断と慢心が招いたものだ。1度失敗を犯しておきながら……くそっ!


「誠くん。そんなに思い詰めないでください。みんな気持ちは一緒です。」

「そうだぞ!」

「翔子……武……!」

泣いてしまった。というか泣きたかった。こんなにも素晴らしい仲間がいることに感動した。

「何泣いてんのよ。元気だsh…ぐすっ」

「雫も泣いてるじゃねえがぁ」


その後2人でたっぷりと泣きあったあと。報酬を受け取りに行った。


てってれってれー

--------------------


Congratulation


討伐報酬を与えます。一人一人石碑の前にたってください。



画面をタップ


---------------------


---------------------

内田 雫さんですね。

報酬は以下になります。


報酬1 Lv.50000 up


報酬2 以下から選べます。ひとつタップして選んでください。

<スキルのレベルup/職業:メイド>


---------------------


---------------------

神崎 誠さんですね。

報酬は以下になります。


報酬1 Lv.50000 up


報酬2 以下から選べます。ひとつタップして選んでください。

<スキルのレベルup/職業:魔王幹部>


---------------------


---------------------

佐藤 翔子さんですね。

報酬は以下になります。


報酬1 Lv.50000 up


報酬2 以下から選べます。ひとつタップして選んでください。

<スキルのレベルup/職業:賢者の弟子>


---------------------


---------------------

吉田 武さんですね。

報酬は以下になります。


報酬1 Lv.50000 up


報酬2 以下から選べます。ひとつタップして選んでください。

<スキルのレベルup/職業:超守護者>


---------------------


その後みんな職業を選択した。

俺はさせられたんだけどな。

ついには魔王幹部だぜ。なんて日だっ!


今回の職業はそれぞれスキルも付いていて強力なものだった。4人は今回の戦いでまだまだということを思い知らされたため、より気合いも入っている。

強くなれたことは純粋に嬉しかった。












コメント、ブクマお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ