人気モデル変装文学少女は憧れの転移をする?!
転移してからの内容はほんの少しです。
「あっ!見て!この雑誌セイちゃんが表紙だ~」
「本当だ!いつ見ても可愛い」
「分かる! セイちゃんと同じ高校行きたかった」
「学校でも人気なんじゃない?一緒でも話す時間ないかもよ?」
「あ~ 確かに」
私が書店に入ったら、そんな会話が聞こえた。
そんな風に思ってくれてるんだ、でも同じ学校に来たらビックリすると思うよ? だって人気者とは程遠いからなぁ。学校では静で、本読んでるし、ザ文学少女だよ。 今日だって書店に来たのは私、東川 聖が載っている雑誌ではなく新しい小説を買いに来たのだから。
まぁ学校ではばれないように変装してるけどね
私は本が好きでずっと読んでいた。モデルになったのは新しい本を買いにいったときにスカウトされたから。まさかここまで人気になれるとは思わなかったけど、何をしてても声をかけられるので、変装するようになった。
初めはめんどくさかったけど、今では趣味のひとつだ。思ったより上手くて、全然バレないから楽しいしね。
今だって女子高生にバレてないし。まぁ分かんないか今日の変装はモデルや普段とは全く違うから。
普段は黒髪ミディアムで可愛い系の服装をしてるのに対し、焦げ茶色の髪にスポーティーな服を着ているし。
私は欲しかった小説を買い、近くのカフェに入った。もちろん誰にも気づかれることなく
変装するときは本の内容に合わせている。
ファンタジーの話だとピンクとかカラフルな色の髪の毛にしたり、中世ヨーロッパ風の話だと金髪とか、フワッとしたワンピースを着たりする。ただ単に遊び心なんだけど、そうすることでより、話の中にはいれる気がするから。
今日はスポーティーな服なので「女スパイ」の話を読む。
中世ヨーロッパ風の世界観で女王に仕える女スパイ………
ふぁ~
どうやら読んでいる途中に寝てしまったらし、い。うん、そう、そこは合ってる、合ってるけど…ここはどこ?!私はシャンデリアがついてる豪華な部屋にいた
「にしても、中世ヨーロッパみたいな部屋だな?それに服装も」
「って、あっ!この服…読んでた女スパイと一緒じゃない? 確かに話にはいれるとか思ったけど、本の主人公女スパイだよね。」
これからどんなことが起こるかちょっと心配だけど、ワクワクする!
異世界生活謳歌しちゃうぞー!