9話 ゴブリンと逃走
『レベルアップ』の表示を確認し、レンはステータスを開く。
レン・オリガミ(人間)Lv3
HP150/150
MP800/800
ATK30
DEF40
〈スキル〉
異世界言語
マップ
下級鑑定
下級火魔法
下級水魔法
下級生命魔法
下級光魔法
下級闇魔法
下級雷魔法
下級錬金魔法
下級時空魔法
下級重力魔法
〈ユニークスキル〉
インストール
〈称号〉
転移者
「ステータスが上がってる!」
先程スライムを倒したことでレベルが上昇していた。
ステータスが成長したことでレンはとても喜んだ。やはり成長があるのはとても楽しい。
「この調子でレベルを上げよう!」
せっかく倒しやすい魔物がいるのだ。ここで出来るだけレベルを上げておきたい。
「そうだ……レベリングなら良いやつがあるかもな」
もしかしたらと経験値回収に便利なスキルを探すことにする。
「《インストール》!」
ストア画面で経験値関連を検索する。
〈スキル〉経験値増加(MP250)
「よし!あった。《インストール》!」
すぐさまMPが減っていくがMPが使われる感覚にもだいぶ慣れてきたように感じる。
「よし!MPが増えてるから余裕だったな!」
レンは経験値増加をインストールできたためスライムを探しに行くのだった。
何体かのスライムを倒しレベルが上がった頃、森の方から新たな魔物が飛び出して来た。
「あれはゴブリンか!」
レンはすぐさま鑑定を使用する。
ゴブリン
HP100/100
MP5/5
ATK40
DEF30
〈スキル〉
腕力上昇
ゴブリンマジシャン
HP95/95
MP150/150
ATK35
DEF35
〈スキル〉
下級火魔法
普通のゴブリンが4体とゴブリンマジシャンが1体現れた。
「さすがに1人で5体相手は無理だろ!」
今のレンのステータスでは厳しいのではないかと考え、すぐさま撤退を選ぶ。命あってのものだ。みっともなくても生きなければならない。
「うわっ!危ない。ひえぇーーー」
ゴブリンマジシャンがファイヤボールを撃ってくるのを必死に避けながら扉まで逃げた。後ろにいる敵を見る精神的余裕もない。
外に繋がっている部屋から逃げて急いで扉を閉め少しの間、見張っていた。
「さすがにこっちまでは来られないか?いやー、焦ったな……」
少し不安は残るものの大丈夫だろうと考える。
「ステータス!」
レン・オリガミ(人間)Lv10
HP510/510
MP1050/1050
ATK70
DEF65
〈スキル〉
異世界言語
マップ
下級鑑定
下級火魔法
下級水魔法
下級生命魔法
下級光魔法
下級闇魔法
下級雷魔法
下級錬金魔法
下級時空魔法
下級重力魔法
経験値増加
〈ユニークスキル〉
インストール
〈称号〉
転移者
スライムスレイヤー
逃走者
「ステータス結構上がったな!称号も増えてるけど逃走者って……なんか悔しい称号だな」
ゴブリンから逃げたことでついたであろう称号を見る。嬉しくない称号なので戦略的撤退だと言い訳をしたくなる。
「でも逃げる足が早くなりそう」
称号には、補助効果があると予想し、悔しいものだが何も悪いことだけではないと納得する。
だがこのステータスでもあのゴブリン達はきついと思い対策を考えなければならないと思うレンだった。