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74話対キメラと連戦


エリアスは、相手の強さからもっと自分の力を出さなくては勝てないと確信した。


「ルティア、援護よろしくね」


「任せなさい!」


再び剣を構えてキメラに向かって走る。


「はぁぁぁぁぁ、ライトニング!」


「ガァァァァァァァァァァ!」


少しでもキメラの行動を遅くして斬りかかる。エリアスの剣は、キメラの皮膚を切り裂く。


「浅い…」


キメラは大剣を振りかぶってきたため一度下がる。


ドゴォォオン!

地面に穴が空く。


「一撃でも食らえば死んでしまいそう…」


それくらいキメラの攻撃力は、とてつもなく高い。


「アクアボール」


キメラの追撃にルティアがアクアボールを放ち妨害する。


「ありがとう」


エリアスもライトニングを放ちながらお礼を言う。




「有利なうちに押すよ」


ルティアに短く伝え、攻撃に移る。


「知性もあるなら、フェイントも可能…」


エリアスは、剣を振りかぶるが明らかに距離がキメラには遠い。


「ガハァ!」


恐れているのかと思い、キメラはエリアスを嘲るような声を出す。


だが次の瞬間、エリアスの剣が大剣に変わった。


「ガァァァァァァァァァァ!」


攻撃が届かないと嘲り油断したキメラにルティアの大剣が直撃する。


キメラは、突然の攻撃に腕を斬られて驚きエリアスの次の攻撃にも対応出来ない。


エリアスの手からはいつのまにか大剣は消え、ナイフが持たれていた。


「ライトニング!」


ナイフを突き刺さし、魔法を使う。


「ガァァァァァァ!グァァ」


キメラは、悲鳴をあげ残った腕で武器を振るうが回避される。そしてそこに魔法が飛んでくる。


「ファイヤボール、アクアボール!」


エリアスも弓を取り出し追撃する。



しかし、まだキメラは力尽きていない。


「耐久力が半端じゃないわ」


ルティアが呟く。


「グルァァァァァァア!」


キメラから黒いオーラが噴き出した。


「あれは…狂化」


狂化は、時々持っている魔物がいる。自らのHPを犠牲にして攻撃力を上げるため諸刃の剣になるが、知性があり自らの体力が少ないとわかるキメラが使用するということはそうまでして殺したいと思ったのだろう。


「今まで以上に注意が必要だね」


武器を構える。


正直キメラが倒れるのは時間の問題だがそれまでに大きな被害を出すかもしれない。


「ガァァァァァァァァァァ!」





エリアスは剣で攻撃し、ルティアは魔法を連射する。


「終わりね…」


エリアスの呟きとともにキメラの首が斬られる。


「ふぅ、狂化した時は、緊張したわよ。エリアスの新しいスキルのおかげで助かった」


ルティアは、汗をかいていた。



エリアス・ミリー(狼人族)Lv48

HP3650/3650

MP2810/2810

ATK680

DEF610

〈スキル〉

全武術 腕力上昇 屈強 状態異常耐性 経験値増加 身体強化 腕力上昇 脚力上昇 攻防強化 斬撃強化 打撃強化 狙撃強化 命中上昇 使用魔力削減 即死回避 礼儀作法 中級魔法(雷)魔法威力上昇

高速装備変更 アイテムボックス(レン共有)

〈ユニークスキル〉

全武器適正

〈称号〉

呪いを超えし者 断黒の刃 加護を受けし者



ユニークスキルの全武器適正を活かすために装備変更が速くなるスキルをインストールし、アイテムボックスもレンと共有だが使えるようになった。


「レンのおかげだね」


色々な武器が使えるのは、対応力が高いとエリアスは感じレンに感謝した。大剣に持ち替えるフェイントもレンの考案だったのだ。



とりあえずアイテムボックスにキメラをしまう。


「レンが何か解析するかもしれないね」


レンのスキルならばヒントがわかるかもしれないと思う。


「残りのキメラはどこにいるの?」


「場所は……あれ?こっちに向かってきてる」


臭いでキメラがこちらに向かってきていることを感じた。


「嘘でしょ…」


向かってくるのはキメラ2体だった。さらに悪いことに体格も先程のキメラより屈強に見える。


「これは、かなりピンチじゃない…?」


ルティアが呟くが、すぐに武器を構えて戦闘態勢に入る。


「レン……どうしたら…」


エリアスは、ボソッと呟く。


キメラを撃破したばかりだったが、すぐに第2ラウンドが始まろうとしているのだった。

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― 新着の感想 ―
[一言] レンが居なくてもここを乗り切れないと、待っているのは死である。
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