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5話 マップと好奇心

「マップ!」


 レンはさっそくインストールしたマップスキルを使用してみる。


しかし…


『マップを表示できない場所にいます』


 と表示された。


「なに?」


 マップが表示されなかったことにレンは少し驚く。



「うーん……」


 何故そうなったかを考えるながら唸るのだった。




 少し考えアプリ管理者が作った場所、空間かもしれないがそれならマップが使えなくてもおかしくないのかもしれない、とレンは結論づける。


「マップについては放任だな。他のスキルをインストールしてみるか!」


 使えないものは仕方がないので今できることをやるべきだろうと考える。


 そう考えながらレンはステータスのMPを確認する。


 MP25/75と表示されている。


「このMPでインストールしたらMP切れるよな…異世界言語をインストールした時はちょうどのMPだったけど今回は……」


 マイナスになるのか……好奇心が勝ってしまった。さすがに死んだりはしないだろうと思いすぐに下級火魔法をインストールする選択をとる。


 先程と同じように力が抜けていくのを感じ、


「予想ど…お…」


 言葉を言い終わる前にレンの意識は落ちるのだった。





「う…ん?」


 目が覚めたレンは、あまりに自分の身体が動かないことに驚いていた。マラソンで長い距離を走った時もここまで動けなくなることはなかった。


「ステ…ータ…ス」


 やっとのことでステータスを唱え確認する。


 床に横になったまま隣に表示されたステータスに目を向ける。


 レン・オリガミ(人間)Lv1

  HP75/75

  MP−40/130

  ATK10

  DEF25

 〈スキル〉

  異世界言語

  マップ

  下級火魔法

 〈ユニークスキル〉

  インストール

 〈称号〉

  転移者


 MPが−になっていたのだった。


 それが原因なのかあまりに身体が動かない。今回のことでステータスにマイナスというものがあることも知ることができた。きついが大きい収穫だ。



 少し時間が経ち、言葉は少しずつ出やすくなってきた。


「身体が、動かない……それに結構……苦しいな……」


 ステータスがマイナスでもラノベでは普通に動ける主人公が多いが、レンにそんなことはなかった。


 もしかしたら、普通の人はマイナスにならずに死んでいたのではないかという仮説が浮かぶ。今後、このような軽はずみな行動はしない方がいいかとも思うのだった。案外、後から反省することは多い。




 それにしてもこのインストールは、かなり優秀だと改めて思う。多分、あらゆるスキルを取ることが出来るだろう。


「もしかして、かなりのチートスキルを手……に入れたのかもしれないな。元の世界では……スマホをしょっちゅう使って……たからか?」


 しかし、予想を立てたところでどうにもならない。考えても仕方がないだろうとレンは思った。


「MPなくてきついし休むか……」


 動く気力もないため床で良いやと思いながら、レンは休むことにしたのだった。

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