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390話災厄決戦開始

アルセンティア王国、その広大な空。そこで今、レンとベルゼが全力でぶつかっていた。


「二刀流剣術!」


「闇よ!」


レンの攻撃を闇が受け止める。だが、さらに魔法を発動して攻め立てた。


「付与。紅炎、蒼炎!」


「そんなもの喰らってやる!」


ベルゼの力により、あっさりと魔法が消えてしまう。レンのユニークスキル《ハッキング》や《ロック》はレンの《バージョンアップ》の成果もあり、ベルゼから完璧にスキルを守っている。だが、レンから打ち出された魔法を吸収し力に変える。


さらには、解放された魔門今も出続けるディザスターもレンに狙いをつけて攻撃してくる。下の方では、エリアス達が王国を背にして戦っているが相手の規模が大きすぎる。



「余所見とは余裕があるな!」


ベルゼが闇を巨大な拳の様な形にしてレンを殴りつける。


飛ばされたレンは、さらにディザスターによって追撃される。


「不味いな……」


ベルゼを止めなければ魔門は止まらないだろう。大量に出て来ているディザスターを掻い潜りベルゼの元に向かわなければならない。


無傷というわけにはいかないだろう。あれだけのディザスターを相手にしては、消耗は確実だ。たが、行かないわけにいかない。



「待っててくれ、ナビゲーターさん。今も闇の中で耐えてくれてるんだ」


レンはベルゼの元に向かって飛ぶ。







「こんな化け物とレンは戦って来てたのね」


地上にも迫って来ているディザスターを見てルティアが呟く。自らが愛している人は、これまでも幾度となく自分を世界を守ってくれていたのだと実感が湧く。


「とんでもない相手だね。だけど、大賢者に任せなさい!全て吹き飛ばしてやるから」


とミラが杖を構える。師匠のように前向きに生きると決めた彼女の言葉は強い。



「レンは今も戦ってる、だからここは私達が守る。レンの帰る所を守らないとね」


回復を終えたエリアスが立ち上がった。彼のためならば何度でも立ち上がれそうな気さえしたのだ。


「フェンリル!」


「聖域!」


「マキシマムマジック!」




「私達も行きましょう」


「うん」



「これまで悪さし続けた王国を最後は守るためにってか。世の中何があるかわからないな」


マグノリア、リータ、シャンも戦闘態勢に入る。



原型がよくわからないものから、獣の様な形をしたものまで、ディザスターには様々な種類のものがいた。


小さいものであればまだ良いが、巨大なものはそれだけ強い。それに数の差も圧倒的だ。だが、誰一人諦める者はいない。




急に、上空から大量の矢が降り注ぎ、ディザスターを爆発させていった。


「あれは!」


空を見上げるエリアスが呟く。彼女の視力で、攻撃元がわかった。



「遅くなったわね……とんでもないことになっているし」


「ああ、行こう!」


「私も皆さんを守るために!」


神聖国に行っていた、フィレン、アンナ、アイリの3人だ。ミラの魔法道具でここまで戻ってこれたのだ。


先程の攻撃は、フィレンがレンから貰った爆発する矢だ。



「役者が揃って来たね。さーて、災厄決戦と行きますか!」


とミラが声高々に宣言するのだった。

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