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4話 オススメのスキルとのんびりインストール

 地図を確認し、身体を休めるためのんびりしながら2、3時間ほど経ったころ、ようやくレンのMPは最大値の75まで回復した。


「地図の地名が読めるようになったのは良いけど、現在地とかさっぱりだからな……」


 役に立たないかもしれないが本などで少しは異世界について知ることが出来た。もしそれが昔の本だったら意味はないのだが……


「他にも使えそうなスキルがあるか探してみるか…インストール」


 今のレンのステータスでは異世界で生きていくのは厳しいと思い、新たなスキルを入れることにする。


 インストールを唱えたレンの前には検索画面が浮かび上がった。


「オススメから調べてみるのも良いか!」


 ストアには、オススメという欄があり冒険する上で持っていて損がないスキルだと表記がある。

 我流というのは苦手なため自分で下手にスキルを入れるより、こういうのを利用した方が良いと思いオススメを押す。


 すると…


 〈スキル〉マップ(MP50)

  下級鑑定(MP50)

  下級火魔法(MP65)

  下級水魔法(MP65)

  下級生命魔法(MP65)

  下級光魔法(MP65)

  下級闇魔法(MP65)

  下級雷魔法(MP65)

  下級錬金魔法(MP65)

  下級時空魔法(MP65)

  下級重力魔法(MP65)


 ズラーっとスキルが表示されていく。


「おお!魔法もたくさん載ってる。これだけでワクワクするなぁ!」


 これらを取得すればとうとう自分も魔法を使えるようになるのだ。長年の夢が叶うかのような気分である。


 レンは、魔法スキルの名称を眺めながらあることに気づく。


「下級?ということは中級とか上級とかもある…?」


 スキルには下級と表記されている。ということはまだ上の魔法が存在するということだと推測する。下級の上にどれだけ上の階級があるのかが気になったが、今は知ることが難しいだろう。もしかしたら本に載っているかもしれないが、今はインストールに集中するべきだと考えた。


「しかし、下級とはいえ1つインストールするだけでほとんどMPが無くなるよな……」


 この中の1つをインストールするだけで殆どのMPがなくなるということにレンはため息を吐く。MPが無くなるということは先程体験した気絶を意味する。誰しも望んでMPを使いきり気絶しようという人はいないだろう。気絶すればMPが増えるといってもなかなかの苦行だ。


「異世界で生きるためには、それくらいの大変さも当たり前なんだよな!」


 仕方がないと思いインストールする覚悟を決める。


「何からインストールするかな〜?まぁ時間はあるから良いか」


 受験勉強みたいに追われてるわけじゃない。のびのびとやれば良い。制限時間があるわけじゃないからなと考える。



 時間について考えていて、ふとレンは思った。


「そういや異世界に来てそれなりに時間が経つのに何でお腹が空かないんだ?」


 レンが異世界に旅立つ前、自分の部屋にいた時は確か昼前だった。レンが異世界に来てから半日以上は時間が経っているが空腹にならない。


「わからないけど、この家の効果か?」


 だがラノベなどの経験からその結論を出した。まあ考えても無駄と思ったし、魔法なんかがあるんだからこれだけで驚いていたら身がもたないなと思うことにした。


「たぶんアプリ管理者とかいう奴が作ったんだろうな」



 レンの推測は間違っていない。この場所はゲームでいうチュートリアル用に用意された場所のようなものだが、それをレンが知るよしもない。

 


「とりあえず1番MP消費が少ないマップからインストールするか!」


 速く魔法をインストールしたい気持ちがあるがMPを考えて少ない方からいきたいと思った。


『マップをインストールしますか?Yes/No』


 と表示される。


 Yesをタッチすると先程と同じで少しずつ力が抜ける感覚がして5分ほどしたらマップをインストール出来た。


 レン・オリガミ(人間)Lv1

 HP75/75

 MP25/75

 ATK10

 DEF25

〈スキル〉

異世界言語

 マップ

〈ユニークスキル〉

 インストール

〈称号〉

 転移者


「よし!うまく出来たな。とりあえず、マップを使ってみようか。ここがどこかわかるかもしれない」


 と呟くのだった。

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