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357話喰われるスキルと敗北者

「ベルゼぇぇ!」


「レン・オリガミよ、そのような身体で勝てるわけがないじゃろ?元気でもワシは負けんじゃろうがな」


手で軽くはたくだけで、レンはあっさりと吹き飛ばされた。ゴロゴロと地面を転がり起き上がれなくなる。


「レンさん!」


アイリがレンの目の前に立ち、ベルゼに盾を向ける。だが、気が付いた時にはベルゼはレンを踏みつけていた。


「ガァぁ……あ、あ…!」


レンが悲鳴をあげる。


「レンさんから離れろ!」


「邪魔じゃの」


アイリが攻撃を仕掛けるも、あっさりと弾き飛ばされる。防御力が極めて高いアイリがやられるのはかなりの攻撃力だと思わせる。


「アイリ!」


アンナが悲痛の声をあげて向かおうとするが、ベルゼが手で制す。


「近づけば、レン・オリガミが死ぬぞ?」


その一言で十分だった。誰もが動けない。



「グ……ベルゼぇ……」


「無様じゃのレン・オリガミ」


踏みつける足に力が入る。それにレンが呻き声をあげる。



「ディザスターを取り込んだワシは、貴様のスキルも喰えるようになった。美味しく頂くとするかのぉ……」


「アアぁぁぁぁ!ガァぁぁぉ!」


レンが悲鳴を上げてのたうち回る。


「うむ、やはり良いスキルは美味いのぉ。これでお主の大量のスキルも使い物にならなくなった」


と言いながら、レンを蹴り飛ばす。ゴミのように地面を跳ねて飛ばされたレンは、気を失ったのか動かなくなる。


「この調子では、破国の英雄も二度と立てんじゃろう。リータよ、行くとしようか」


と言った所で、後ろに合わせたかのようにリータが現れる。


「リータ!」


マグノリアが声を上げるが、リータが返事をすることはない。そのまま、ベルゼと共に姿を消す。


「次に会う時は、世界が終わる時じゃのう!」


と声が響き渡るのだった。




レン・オリガミ(人間)Lv80

HP9/9400

MP -3500/15800

ATK10

DEF10


〈スキル〉

なし


〈ユニークスキル〉

なし


〈称号〉

敗北者

 折れた心

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