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344話一つの決着と物理

腕を再生した魔人のサジャードは何度もエリアスに攻撃を繰り返した。だが、その攻撃は一度も擦りもしない。


躱されて反撃されるダメージを蓄積されていくだけだった。


ユニークスキル《予測変換》、それは相手の動作などから次のあらゆる行動を予想して反撃を行うことができる。エリアスには、サジャードがどのように動くか分かっている。


「アギャアぁぁぁぁぁ!アヒャハハハ!」


それでも自我のないサジャードは、幾度目かの突進をエリアスに行う。


「本当にこれで終わりにしよう、サジャード。あなたは絶対に許されないことをしたけど、ベルゼに弄ばれていたのも事実……」


と言いながら、剣を構える。



「《予測変換》見切った!フェンリルの咆哮!」


魔人サジャードを真っ二つに斬り伏せる。



「アヒャ?アヒャハハハハハ!ギャハハハハ!」


盛大な笑い声を上げて、サジャードは煙となって消えていった。


「1つの因縁が終わった……さて、レンの所に戻らないと!」


エリアスが走り出す。







「レン・オリガミ。ここでベルゼを討てればこの戦いは終わりだ。やれるか?力を貸してくれ!」


魔王が問いかけてくる。


「やるしかないですね……協力しましょう」


レンが答える。



「ほぉ?魔王と破黒の英雄か!これは、最も厄介な組み合わせかもしれんのぉ。ワシもちと本気でやろうかの」


ポキポキと腕を鳴らしてベルゼが言う。恐れなどはない。勝てるという自信もあるようだ。


「いくぞ!」


「ああ!レイ」


「リータ、他の者を任せたぞ?」



レンと魔王がベルゼとぶつかる。





「レミ、力を貸して!」


「ええ、マグノリア。あなたの子供取り返しましょう!」


マグノリアとレミは、リータと転移で呼ばれた魔獣達と対峙する。





髪を真っ白に染めたレンがベルゼに向かって走る。目の前の相手を殺せば全てが解決するのだ。何としてでもここで倒したい。


「デリート!」


消してしまえば勝てる、そう思いながら技を放つ。しかし、


「ほぉ、なかなかの力よのぉ!」


「デリートも効かない?」


「下がれ、レン!」


直後に衝撃波が飛んできたため横っ飛びで回避する。城の床が荒々しく削られていた。喰らえば大怪我することだろう。


「魔法などの特殊攻撃では吸われてしまうようだな。物理攻撃でやるしかない!」


魔王も剣を抜いていた。かなりの名刀に見える。



「魔法なしでどこまでやれるかのぉ?さあ、掛かってくるのじゃな!」


ベルゼが手招きする。


レンと魔王が武器を持つ手に力を入れて、攻撃するのだった。

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